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青森山田に力負け…矢板中央は4強の壁破れず「来年こそ日本一を」

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(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.9 高校選手権準決勝 矢板中央0-5青森山田 埼玉]

 4度目の挑戦も跳ね返された。矢板中央高(栃木)は09年、17年、19年度に続く準決勝の舞台に立ったが、同校史上初の決勝進出は叶わなかった。3試合1失点だった堅守は崩れ、0-5の大敗。試合後、大粒の涙を流した主将のDF坂本龍汰(3年)は「青森山田さんは強くてかなわない部分があった」と悔しさをにじませた。

 “山田対策”も実らず、力の差を見せつけられる結果。高橋健二監督は「大会に出ているチームも全て青森山田の分析をしていると思う。やってくることは大体分かっている。それでも点を取られてしまう。対応に時間をかけてトレーニングをしてきたんですが、それでも勝ち切る、取り切る、それが青森山田の凄さ」と常勝軍団の強さに唸った。

 歴史は変えられなかったが、「最弱と言われ続けてきてきた」(坂本)世代が過去最高成績に並ぶ4強入り。来年度のチームは今大会も際立った活躍を見せたGK藤井陽登をはじめ、DF島崎勝也やDF小出勇翔、MF大畑凜生、MF星景虎、MF唐橋玖生ら2年生の主力が残り、この経験をつなげていく土壌はある。坂本主将は「来年こそ日本一を取ってほしい」と後輩たちに悲願達成を託した。

(取材・文 佐藤亜希子)

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