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[MOM705]桐蔭横浜大FW寺沼星文(2年)_元横浜FC選手の教えで技術が向上したヘディングで1G1A

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.9 #atarimaeniCUP2回戦 関西学院大2-3桐蔭横浜大]

 桐蔭横浜大(関東4)が延長戦の末に関西学院大(関西5)に競り勝った。

 同点の延長前半9分、安武亨監督は一つの手を打った。後半35分から途中投入していたFW水野颯太(2年=常葉橘高)に代えて、FW寺沼星文(しもん、2年=FCトリプレッタユース)を投入。相手CB小林洵(3年=C大阪U-18)への対応で裏への飛び出しに特長のある水野を送り込んでいたが上手くハマらなかったため、高さに特長のある寺沼に交代させた。

 すると寺沼はファーストプレーから結果を出す。右サイドから蹴られたCKをDF上田駿斗(4年=神戸U-18)が折り返すと、寺沼に渡る。寺沼はヘディングで競り勝ってゴール前に落とすと、混戦にいたDF遠藤凌(4年=浦和ユース/新潟内定)がボレーで押し込み、勝ち越しに成功。さらに延長後半5分には、MF松本幹太(4年=東京Vユース/山形内定)の右CKが寺沼の頭にピタリ。豪快なヘディング弾が決まり、関学大を突き放した。

 ガーナ人の父親と日本人の母親の間に生まれた寺沼。はち切れんばかりのボディから、身体能力の高さは容易に想像がつく。安武監督も「ポテンシャルの塊。体は本当に強い。岩みたい」と素質に太鼓判を押す。本人も「身体(能力)はあるので、プロに行くためには基礎技術を上げないといけない」と課題を持って日々の練習に励んでいる。

 ヘディングもその一つ。身長188cmの寺沼だが、ヘディングは「あまり得意ではない」プレーだった。ただ昨年末、19年まで横浜FCでプレーし、現在は韓国Kリーグの江原FCに在籍するMF中里崇宏から教えを乞う機会に恵まれた。リハビリのために桐蔭横浜大の練習場を訪れていたことで、流通経済大時代から取り入れているというヘディングの練習方法を指南してもらったという。

「空中のタイミングを合わせられなくて、高く飛んでいるけどボールに触れられなかった。でも(中里に)流経大時代にやっていた競り方を伝授してもらった。ボールポストから真ん中にボールを投げてもらって競り合う練習。アザだらけになるんですけど、それが結構自分的には合っていたなと思います」

 桐蔭横浜大は昨年度の大学選手権(インカレ)で準優勝。しかし当時、スタメンを一度も変えなかったことで、パフォーマンスが落ちてしまったという反省がある。控え選手の活躍により戦力の底上げは、何よりも求めていた部分だ。「次の試合も厳しくなると思うけど、出場時間関わらず今日のように結果を残せるように頑張っていきたい」。桐蔭横浜大が昨年足りなかったピースを埋め、初の日本一へと駆け上がる。
 
(取材・文 児玉幸洋)
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