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青森山田撃破への“奇策”はCB藤原のマンマーク…山梨学院・長谷川監督「10回に1回が来るように」

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(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.11 選手権決勝 山梨学院高 2-2(PK4-2)青森山田高 埼玉]

 山梨学院高(山梨)が11年ぶり2度目の大会制覇を成し遂げた。

 優勝候補の一角だった昌平高(埼玉)、帝京長岡高(新潟)ら強豪校との接戦をモノにして決勝まで勝ち上がると、PK戦で青森山田高(青森)の王座奪還を阻止しての戴冠。「10回戦って1、2回勝てればいい相手。その1回が今日来るようにどう戦っていくかを準備して臨みました」。長谷川大監督はその「1回」を結実するために、DF藤原優大(3年、浦和内定)へのマンツーマンマークを敢行した。

「だいぶ考えたんですが、山田の出発点はセンターバックの藤原くんかなと思って、彼に対してマンマークを付けることを考えました」

 高精度キックを武器とする藤原は大会中も得点に直結するロングフィードを配球し、ビルドアップ能力を示してきた。「藤原くんはゲーム中のボールタッチを不参加にさせた。それが今日のゲームプランです」。FW久保壮輝(3年)を藤原のマンマークに付かせて起点を封じ、「10対10」の勝負を仕掛けた。

 さらに、プラン通りに前半12分、MF広澤灯喜(3年)が幸先の良い先制ゴール。準決勝・帝京長岡戦の21秒弾に続いて、相手の出鼻を挫いた。今大会は全6試合で先制に成功。「先取点を取れば、自分たちが信じたことに突き進んでいける。あの先取点は本当に大きかった」。一時は2-1と逆転されたが、2-2に追いついて延長戦へ。110分でシュート数24対7と青森山田の破壊力に苦しみながらも、PK戦を制して頂点に立った。

 就任2年目での全国制覇を成し遂げた長谷川監督は「突出した選手はいないかもしれないが、個性、可能性のある選手が多かった」と指摘。起死回生の同点弾を挙げたMF野田武瑠(3年)、守備の柱CB一瀬大寿(3年)の名前を挙げながら、指揮官は「役割を与えて気付かせた。俺たちは通用するんだ、武器があるんだと気付かせて、磨かせたことが良かった」と、期待に応えた選手たちを称えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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