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Jリーグはキャンプ前に全クラブPCR検査実施へ…緊急事態宣言下も「全体練習は行える」

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Jリーグの村井満チェアマン(オンライン会議アプリのスクリーンショット)

 Jリーグの村井満チェアマンは12日、各クラブがシーズン開幕前のキャンプを実施するにあたり、「全クラブがPCR検査を実施してからキャンプ地に入ることを前提としている」との方針を明かした。

 村井チェアマンは同日、Jリーグが日本野球機構(NPB)と共同で開催する『新型コロナウイルス対策連絡会議』の第23回会議(2021年の初回)に出席。終了後のオンラインブリーフィングで、会議の中心議題となったキャンプ中の感染対策について言及した。

 村井チェアマンは重ねて、多くのキャンプ地が集まる沖縄県のメディアからの質問に応対。「検査を行った者が行くことでウイルスを持ち込まないようにするのは当然だが、現地でのファンサービスは一切できないと考えている。無観客にするかなど細かいところは地元との協議が必要だと思っているが、まずは感染防止第一でキャンプをしたい。(実施可否は)最終的な判断は個々クラブの判断だが、知事の要請があればリーグの判断があるかもしれない。現状はキャンプを行う前提で万全の対策をしていきたい」と述べた。

 また政府から7日、首都圏1都3県を対象に緊急事態宣言が発令され、今後は東海・関西圏の追加も検討されている中、各クラブがプレシーズンのトレーニングを無事に継続できるかどうかも懸念されている。

 Jリーグが昨季整備したガイドラインでは、中断期間からの「再開フェーズ」として8つの段階を指定。在宅での個人トレーニングを行うフェーズ1、練習で個人トレーニングを行うフェーズ2、グループ単位でトレーニングを行うフェーズ3、チームトレーニングを行うフェーズ4を経た上で、フェーズ5以降に設定された試合開催に向かうとしていた。

 昨年4〜5月の緊急事態宣言下では、フェーズ2の個人トレーニングまでに制限されていた。もっとも、当時は練習再開直後で試合開催すら認められておらず、より強い外出自粛要請も出されていた一方、今回は大規模イベントも禁止はされておらず、フェーズ5以降の試合開催も認められている状況にある。すなわち、政府による「緊急事態宣言」の内容自体が大きく異なっていると言える。

 村井チェアマンはこのことについて「われわれのガイドラインでは、いまフェーズ4という位置づけで認識している。なのでチーム練習は行うことができるという認識でいる。昨年の緊急事態宣言ではこのフェーズの整理が十分にできておらず、フェーズ2で個人練習レベルで止めることはあったが、本年度は体制が整備されフェーズ4の状況で練習していた。今回も同等の認識でm全体練習は行えるという理解でいる」と説明し、全体練習を実施できるという見解を示した。

(取材・文 竹内達也)
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