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ヘタフェ入団会見に臨んだ久保建英「何よりも出場時間を、選手だと感じられることを必要としていた」

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 ヘタフェは18日、日本代表MF久保建英の入団会見を開いた。

 レアル・マドリーで成功をつかむことを目指す久保は、この冬にレンタル先をビジャレアルからヘタフェへと変えた。全編スペイン語で行われたリモートでの会見に臨んだ久保は、その理由をビジャレアルではあまり手にできなかった出場時間を確保するためだったと自分自身の口で明言した。

「まず何より、僕はまだ若くて、出場時間と自分が選手であると感じられることを必要としています。環境を変えた理由はそれ以外にはないです。(ヘタフェ移籍を決定した理由は)色々とありますが、どこよりも興味と信頼を示したクラブだったからです。ほかにもオファーはありましたが、僕はヘタフェを選びました。だから、今ここにいます」

 久保は大雪のために練習なしで臨んだヘタフェデビュー戦、エルチェとの試合(3-1)で2ゴールに絡む活躍を披露している。そのことついては 「まず、結果を手にできたことが重要です。そして直接的ではないにしても、2ゴールに絡んだことは自信になります」と語り、続けて自身と同じくバルセロナの下部組織出身であるDFマルク・ククレジャ、MFカルラス・アレニャーとのプレーの感触について問われると、こう返答している。

「カルラスともククともプレーしたことはありませんでしたが、彼らとは最初から理解し合うことができました。彼らだけでなく、ほかのチームメートも助けてくれますし、快適だと感じることができます。監督もチームが守備と攻撃でどのように機能するかをしっかり説明してくれましたし、そのすべてが素早い適応のために役立っています」

 昨季までは欧州カップ出場権を争っていたヘタフェだが、今季は一転して残留を争う難しい状況にある。久保の到着はファンに期待をもたらすものとなったが、重圧は感じていないのだろうか。

「ファンからの支持は素晴らしいもので、重圧なんてないと思っています。フットボールのプレーは僕が好きなことで、プレーしていれば自分は幸せなんですよ。個人的な目標?  僕はチームは助けたいと思っていますし、全員で目標を達成できることを願っています。それが、自分の選手としての成熟につながりますから。それがすべてですね」

 ホセ・ボルダラス監督率いるヘタフェは、何よりも豊富な運動量で守備を実践するチームとして知られているが、適応できる感触はあるのだろうか。

「この人生で最も好きなことであるフットボールのプレーのために、足りないことはすべてやります。ヘタフェは相手にとってチャンスを生み出すのが難しい、ゴールが決めづらいチームですが、そうあるためには必死に働く必要があります。それは前から分かっていたことです。チームを助けられるために、できる限りのことをできたらと思っています」

「自分の加入でチームのプレースタイルが変わる? 多くの選択肢があるのは、いつだって良いことです。自分の入団が皆にとってポジティブであれば嬉しいです。監督とは話をしましたが、監督とチームメートともっと理解し合っていきたいです」

 久保は最後に、ヘタフェ移籍がレアル・マドリーから持ち込まれた話であったのかを質問され、次のように返答している。

「とにかく、僕はヘタフェに集中していますし、過去のことについて話したいとは思っていません。ですが、代理人を通じてヘタフェという選択肢があると知り、僕はそれがとても気に入りました。それから話し合いを始めて、素早く交渉がまとまって、そして今、ここにいるということです」

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