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元日本高校選抜の10番、鳥海芳樹は甲府でプロ生活スタート「やっとスタートラインに立てた」

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MF鳥海芳樹が甲府に加入する

「小さい頃からプロは夢だったので、大変うれしく思います。自分は中学からずっと青で来ているので、甲府の青を着れて愛着が沸いています」。MF鳥海芳樹(4年=桐光学園高)が桐蔭横浜大での4年間を終え、ヴァンフォーレ甲府でプロ生活をスタートさせる。

 桐蔭横浜大には鳴り物入りで入学した。高校時代は桐光学園の10番として高校選手権に出場。同年度の日本高校選抜でも10番をつけて、欧州遠征を経験した。直後にはU-20日本代表候補にも選出。大学入学後も1年生から関東大学リーグ1部で試合出場を続け、2年生に上がってからは“代名詞”の背番号10をつけてプレーした。

 そんな大学サッカー界の顔になる期待がされた鳥海だが、一時は“伸び悩み”を感じたという。「1、2年生の時はある程度自分の中で出来る感覚はあったけど、3、4年生になって自分の思うような結果が出せなかった。ゴールやアシストもそうですが、ドリブルも自分のドリブルが出来ていないと感じていて、そこは悩みました」。

 また19年は史上最高位の2位を記録したチーム成績を記録したことで、多くの同期がJクラブから注目されることになった。川崎フロンターレに入団するMF橘田健人を筆頭に、複数の選手が大学3年生の時点でJクラブのキャンプに参加。しかし鳥海には一切声がかかることはなく、そのことも焦り、そして苦悩を深めた。

「4年生になって、仲間に支えられたのもありますけど、少しずつですが自信を取り戻せてきました。でもプレーの手ごたえがあったし、いくつかのクラブの練習にも参加したけど、結局オファーは貰えなかった。最終的に甲府に決まったのも12月中旬でした。ただ小さい頃からプロを諦めずにやってきたので、今はホッとしています。やっとスタートラインに立てたかなと思います」

 与えられた背番号は18。甲府には練習参加することなく入団が決まったが、クラブからはかつて背番号18をつけて躍動したMF柏好文(現広島)のような選手になってほしいと言われているという。「期待を超えられるようなプレーをしていきたい」。桐蔭横浜大の安武亨監督も「J1でも活躍できる能力がある」と太鼓判を押す。世代を代表する“10番プレーヤー”が、4年の進化をプロの舞台で見せつける。

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