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長谷部のMF起用も影響? フランクフルト監督、コールのレンタル移籍を容認した背景明かす

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フランクフルトに所属するMF長谷部誠

 フランクフルトは18日、元U-21ドイツ代表MFドミニク・コールマインツへのレンタルを発表した。この移籍の背景には、最近のMF長谷部誠がボランチで見せているパフォーマンスもあったのかもしれない。

 フランクフルトは2019年夏に850万ユーロとされる移籍金でレバークーゼンからコールを獲得。同時期にフランクフルトに復帰したセバスティアン・ローデや新たに加わったスイス代表MFジブリル・ソウとセントラルMFで定位置を争い、2019-20シーズンは公式戦40試合(そのうち先発出場は25試合)に出場していた。

 だが、コールは今季の公式戦出場が10試合で、そのうち先発したのは3試合のみと出場機会が激減。絶対的なレギュラーのローデ、ようやく調子を上げてきたソウ、さらに20年1月に加わったMFシュテファン・イルザンカーらとの競争に敗れ、同選手はレンタル移籍を申し出たようだ。

 一方で、アディ・ヒュッター監督の下では主に3バック中央に配置されていた長谷部が第12節からMFで起用されていることもコールの決断に影響したかもしれない。オーストリア人指揮官は先日の会見で、周囲に驚きを与えたコールのレンタル移籍について問われた際、「私は確かに以前、『今のメンバーをキープできれば満足』と話していた。ただ、代理人や選手からの申し出というものもあり得る」と認め、このように続けた。

「ドメ(コール)は最近ちょっと苦しんでいた。こういうのはよくあることだよ。1人の良いプレーが、もう1人の苦悩につながりかねない。今のところ、ジブリル・ソウが力強いパフォーマンスを見せ、マコト・ハセベも上手くやってくれている。さらにセバスティアン・ローデもいる。なので、一緒に解決策を探したんだ」

 つまり、ヒュッター監督は純粋なMFであるソウやローデはともかくとして、長谷部の今後のMF起用を示唆しつつ、半年間とはいえコールのレンタル移籍を容認したとのこと。最近ではローデはひざに問題を抱え、イルザンカーは第12節以降ベンチスタートが続くが、リベロ、ボランチのいずれも安定感してこなし、負傷もない長谷部は定位置が約束されているともいえるかもしれない。

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