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新生・青森山田が初陣で聖和学園撃破。2年連続選手権準優勝から、来年は圧倒し続けて「奪冠」へ

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青森山田高のU-16日本代表候補SB多久島良紀は先制点を演出した

[1.23 東北高校新人選手権1回戦 聖和学園高 0-2 青森山田高 Jヴィレッジ]

 23日、第20回東北高校新人サッカー選手権大会が福島県のJヴィレッジで開幕し、1回戦8試合が行われた。2年連続で全国高校選手権準優勝の青森山田高(青森1)と聖和学園高(宮城2)との一戦は、青森山田が2-0で勝利。24日の準々決勝(対明桜高)へ進出した。

 青森山田が「奪冠」へ向けて走り出した。今冬の選手権で優秀選手に選出されたMF松木玖生(2年)とMF宇野禅斗(2年)が不在だったものの、ともに同大会5試合で先発を務めたMF小原由敬(2年)とFW名須川真光(2年)、またMF藤森颯太(2年)、CB三輪椋平(2年)らが聖和学園戦で先発出場。選手権決勝から12日で新チームの公式戦初戦を迎えた。

「『何でもできるチーム』を去年から引き続き今年もやっていく。それ以上に今年は圧倒し続けて、最後まで勝とうということをコンセプトにこのチームはやっていきます」と小原。だが、前半は選手権で出場機会のなかった選手たちの実戦感覚がまだまだなところもあり、入りは悪く、空中戦で競り負けてしまったり、“東北のドリブル軍団”聖和学園のCB山田宗汰(2年)やMF八塚龍芽(2年)、MF永井大士(2年)のドリブル、ショートコンビネーションにズルズルと下がってしまうところもあった。

 立ち上がりに連続でのセットプレーで相手ゴールを脅かし、三輪やMF本田真斗(2年)のサイドチェンジから存在感を放つ藤森が鋭くPAへ切れ込むシーンなどもあったが、リズムを掴むまで時間を要してしまう。それでも、徐々に試合に慣れてくると、ハイプレスからボールを奪う回数やボールを保持する時間を増加。28分にはFW渡邊星来(2年)が中央から縦へ潜り込み、最後は藤森の1タッチシュートがポストを叩いた。

 一方、加見成司監督がマジメと評価する聖和学園は「思ったよりも良くやっていた」というDF陣が奮闘。攻撃でも左MF滝沢龍次(2年)が連続ワンツーで縦へ切れ込むシーンがあったほか、34分にはPAでこぼれ球に反応したFW佐藤佑(2年)が右足を振り抜く。だが、青森山田DF陣は身体を投げ出してブロック。PAへ侵入させない、シュートを打たせない守備など、“青森山田らしさ”も見せて前半を折り返した。

 その青森山田が後半に突き放す。6分、左サイドへの展開、崩しからSB多久島良紀(1年)の上げたクロスがオウンゴールを誘って先制。さらに21分には相手の意表を突くショートのスローインから藤森がクロスを入れ、それを三輪が頭で決めて2-0とした。前半は「チームのベースとしてやるべきことが徹底できていなかった」(藤森)。だが、後半は守備の部分をはじめ、青森山田の選手としてやるべきことを表現して難敵に快勝した。

 2年連続の選手権準優勝はもちろん、悔しい。今冬の選手権は全国決勝含めて圧倒的な強さを見せながらも準優勝。だが、この準優勝は大きなエネルギーになっているようだ。例年と同じく新人戦の指揮を執る正木昌宣コーチは「『来年こそ、やってやる』という気持ちでできる。もう一つ上に行くためには、相手が工夫してきた時にピッチで改善できる選手が出てきて欲しい」と期待した。

 選手権決勝で欠いていた1本の精度の部分にこだわっていかなければならない。まずは新チームにとって最初の大会である東北高校新人大会で一戦一戦成長しながら勝つこと。この日はPAへ侵入させなかったこと、シュートを打たせなかったこと(被シュート1本)を正木コーチも評価していた。小原は「去年以上の取り組みをしていかないと(全国)優勝できないと思うので、自分も伝えていかないといけないと思います」。そして、ゲーム主将の藤森は「(全国大会で圧倒し続けるチームになるために)まずはこの東北大会で圧倒して青森山田らしく優勝していきたいと思います」と誓った。選手権で3年ぶりとなる頂点を勝ち取ること、圧倒し続けて勝つことを目標に掲げる新生・青森山田がまず東北制覇に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

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