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堂安の完全移籍こそ”ロイヤルトランスファー”! 地元紙「契約の一対一の状況を打開すべき」

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好調を維持するMF堂安律

 ビーレフェルトにとって、日本代表MF堂安律は今後数年間の未来を左右するような存在かもしれない。ドイツ紙『ズュートドイチェ・ツァイトゥング』(『SZ』)が報じている。

 堂安は現地時間20日のシュツットガルト戦で相手オウンゴールを誘発すると終盤には自らゴールを決め、3-0の快勝に大きく貢献。ビーレフェルトがリーグで今季記録した13得点のうち、3ゴール3アシストと半分近くに直接的に関与。PSVからレンタル中の同選手だが、現地ではまたも今夏以降の去就が注目を浴びている。

『SZ』の記者はウーベ・ノイハウス監督がそんな堂安を「一対一の状況を非常に上手く打開できる選手」と称賛したことを紹介した上で「素晴らしいドリブラー」と称しつつ、その契約状況を分析。ビーレフェルトがPSVと合意した、今夏に買い取りオプションを行使するための設定金額は550万ユーロ(約7億円)と伝え、完全移籍となった場合の個人との契約はすでに合意済みだと指摘した。一方で、ビーレフェルトが1部に残留することが取り引きの前提となるとの見解が述べられている。

 実現となれば予算が合計2500万ユーロ(約31億5000万円)とブンデスリーガ全クラブの最下位とされるビーレフェルトにとってはクラブ史上最高額のビッグディールとのこと。それでも記者は「ドウアンはその価格の数倍の価値を生み出すことが考えられる。ビーレフェルトは彼をすぐさま転売するために獲得せず、来季も必ず残すだろう。だが、中期的にはこのまだ若い選手は利益をもたらすに違いない」と記し、クラブとしては「それもあるからこそ執念をもって降格回避に向けて働かなければいけない」という。

 記者はまた、2部パダーボルンから守備的MFのセバスティアン・バジリアディスの獲得を目指していることを引き合いに出しながら堂安の確保の重要性を強調。「ドウアンの完全移籍移行こそ“ロイヤルトランスファー”(最も重要な補強)」と表現し、「以前、複雑な移籍市場において素晴らしいドリブラーであることを何度か示してきた」サミル・アラビSD(スポーツディレクター)が「この契約の一対一の状況を打開すべきだろう」と記して記事を締めくくった。

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