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“期待の世代”へ城福監督「選手権は最終日までいてくれ」。仙台育英は日本一実現のために全力で東北制覇へ

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仙台育英高CB菅原天陽が高さを発揮。また左足CKで3点目を演出した

[1.23 東北高校新人選手権1回戦 仙台育英高 3-0 秋田商高 Jヴィレッジ]

 第20回東北高校新人サッカー選手権大会1回戦が23日に行われ、全国高校選手権16強の仙台育英高(宮城1)が、秋田商高(秋田2)に3-0で快勝。仙台育英は24日の準々決勝で遠野高(岩手1)と戦う。

 宮城と秋田の伝統校対決は仙台育英がシュート数17-2で圧倒。前半、徐々にボール保持する時間を伸ばした仙台育英は、16分にMF染野優輝(2年)の左クロスをエースFW佐藤遼(2年)が決めて先制する。

 さらにサイドへ開いた10番MF島野怜主将(2年、U-16日本代表候補)からのラストパスを受けたMF明石海月(2年)のゴールで2-0。「日頃から両サイドからの攻撃は(監督の)城福さんからも言われている」(明石)という仙台育英が、得意のサイド攻撃から2点を先取した。

 秋田商は前半押し込まれてシュートゼロ。前線のMF中野宏宣(2年)やFW鎌田輝馬(2年)へボールを入れて反撃しようとするが、なかなか決定機を作り出すことができない。一方の仙台育英は注目MF島野がMF小林純太(2年)のサポートを受ける形で抜きん出た動き。余裕のあるボールキープや飛び出しでチームに推進力をもたらすと、右の突破口・明石から決定的なラストパスがゴール前に入った。

 後半14分には、城福敬監督が「持っている左足のロングフィードは魅力」と評するCB菅原天陽(2年)の左足CKが相手オウンゴールを誘って3-0。秋田商も良い形の守備から攻撃に繋げ、180cmCB鈴木悠太(2年)の高さを活かしてロングスローなどから1点を狙う。だが、仙台育英が無失点で初戦を突破した。

 仙台育英の現2年生は1年時にU-16の全国大会で3位に入っている期待の世代だ。中でも、島野や佐藤、明石、CB大塚俊輝(2年)、MF松本銀士(2年)は同年度の選手権で8強を経験。加えて、今冬の選手権では左SB笹谷光成(2年)やCB松井大翔(2年)、右SB市川怜生(2年)も全国舞台で先発している。この世代に対して城福監督は「(来年の)選手権は(決勝の行われる)最終日までいてくれ、と言うてある」のだという。

 今冬の選手権は、3回戦で名門・市立船橋高(千葉)に0-3で完敗。簡単に日本一を勝ち取ることができるとは考えていない。市船戦を体感した選手たちを中心にトレーニングから求めるレベルも上げてきている。島野は「(市立船橋は)守備の部分も堅かったし、全員がハードワークしていて、そういう部分では良い手本になったし、それを超えないと日本一にはなれないと思うので、市船以上を目指して練習からやっていきたい」と力を込めた。

 今大会は大塚や松本、松井を怪我で欠いているものの、今後へ向けて勝つ経験を重ねたい考え。城福監督も「(青森山田のような)競る相手に勝つという経験を積まないと選手権の最終日までいることはできないと思う。(今大会で)そういう経験をさせてもらいたい」と語る。

 それに対して、島野は「東北大会を獲れなかったら全国も獲れないと思うので、しっかり圧倒的な力を見せて優勝できたら良いかなと思います」と宣言。明石も「(青森)山田を倒さないと。東北と言ったら山田か尚志みたいなレッテルを貼られているので、今年はまず育英が東北新人を獲る」と優勝を目標に掲げた。まずは一戦必勝で勝ち上がり、全国トップレベルのライバルに食らいつくこと。そして、03年度以来となる東北新人選手権優勝を果たし、大目標達成への弾みをつける。 

(取材・文 吉田太郎)

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