逞しく成長を遂げ、念願だったFC東京への“帰還”を果たした。新体制発表会に出席したDF蓮川壮大(←明治大)は「FC東京の選手としてプロ選手になりたいという夢が、とても強くあった。それが叶って嬉しく思っています。東京の代表と思われるような選手になりたい」と熱意を語った。

　FC東京U-15深川、FC東京U-18で育った蓮川は明治大を経て、古巣でプロキャリアをスタートさせる。絶対的な対人の強さを武器とし、「スピード、球際、1対1で抜かれないところを見てほしい」とアピール。明治大在学中の昨季は特別指定選手として、20年10月4日に行われた第20節湘南戦でJ1デビューを果たしている。

「トップに上がれなくて、この4年間はFC東京に戻れるように明治大学で頑張ろうと思って、こうやって戻ることができた。嬉しい気持ちと、決まってからはトップレベルの選手の中で試合に出る難しさ、危機感を覚えるようになった。ただ、こうやってFC東京に戻れる選手は限られていると思うので、そういう人たちの分まで思いを背負って、責任を持って戦っていきたい」

　明治大で一学年上だったMF安部柊斗はオンライン取材で、「壮大はユースを含めて5年近く一緒にプレーしているので、一緒のピッチでプレーしたい思いがある」と歓迎。「身体能力が高い選手。外国人選手であっても当たり負けしないし、スピードもあって付いていけると思う。ゴール前で最後の壁となって、失点しないようにチームを作ってほしい」と期待を寄せた。

　プロ1年目だった昨季の安部、DF中村帆高らに続く活躍が期待されるが、「大卒、加入1年目というのは関係ない。東京の中心選手になれるように成長していきたい」と気合十分。森重真人や渡辺剛、同期の岡崎慎らとの競争が待っているが、「トップレべルの選手がいる中で試合に関わるのは難しいことだと思いますが、前向きに、どんな状況でもどんな役割でも、FC東京の勝利のために頑張っていきたい」と意欲を燃やした。

(取材・文　佐藤亜希子)

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