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選手層厚い新生・青森山田。豪快弾のFW渡邊、3戦連発の1年生FW小湊らの台頭も注目

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後半27分、豪快なゴールを決めた青森山田高FW渡邊星来(17番)がハイタッチ

[1.25 東北高校新人選手権決勝 青森山田高 6-1 仙台育英高 Jヴィレッジ]

 青森山田高は全国高校選手権でベンチ入りしていないCB丸山大和(2年)とMF小野暉(2年)、同登録外だった右SB大戸太陽(2年)、MF中山竜之介(1年)が東北高校新人選手権決勝でも先発を任されて奮闘。丸山が高さを活かして6点目を決めるなど、それぞれが強みを発揮して勝利に貢献した。

 また、フィニッシャー、チャンスメーカーとしての力も備えた1年生FW小湊絆は、決勝で後半開始から出場すると、投入直後に抜け出しから流れを変えるゴール。準々決勝から3戦連発の活躍で得点王(ほか2人)に輝いている。

 選手権準優勝の主力メンバーも決して安泰ではない。正木昌宣コーチが「跳ぶし、走るし、技術もある」と評するFW渡邊星来(2年)は、選手権での出場時間こそ13分間のみだったが、今大会初戦から推進力十分の動きを披露。怪我で準々決勝、準決勝と欠場したが、決勝では交代出場から豪快なシュートを決めてポテンシャルの高さを印象づけた。

 また、青森山田中からU-15日本代表候補のCB山本虎が今春に進学してくるなど、競争の激しさは例年以上。東北新人戦のメンバー外から這い上がってくる選手もいるだろう。「頑張れる選手はウチでは上がってこれる」(正木コーチ)という環境の中で誰が先発に食い込んでくるか注目だ。

 一方で、正木コーチは「色々な形でできるので、それも強みになるのかなと思う」と期待。もちろん、この東北制覇からさらに各選手が成長しなければならないことは確かだが、選手層の厚さ、バリエーションの多さも選手権タイトル奪還を狙う新生・青森山田の特長になりそうだ。

(取材・文 吉田太郎)

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