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[MOM3391]仙台育英FW佐藤遼(2年)_東北新人で「毎試合1得点」のノルマ達成

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前半16分、仙台育英高FW佐藤遼が右足で先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.25 東北高校新人選手権準決勝 仙台育英高 2-0 八戸学院野辺地西高 Jヴィレッジ]

 1年時の選手権予選で3試合連続ゴールを決め、全国初戦でも1ゴール。2年目の選手権予選は1試合6ゴールや決勝での2ゴールを記録した。最高学年となり、エースストライカーとしての活躍を期待される仙台育英高FW佐藤遼(2年)が、東北高校新人選手権で3試合連続となる先制点だ。

 前半16分、CB菅原天陽(2年)のロングフィードが相手DFの頭上を越えると、佐藤は飛び出してきたGKの目前でコントロール。GKをかわすと、切り返しからカバーしたDFの届かない位置へ右足シュートを流し込んだ。

「GKが元から結構出てくる選手だったんですけれども、大和が良い感じのパスをくれてGKの前で触れたので。最初は左で打とうかなと思ったんですけれども、相手の選手が見えたので切り返して右足で打ちました」

 粘り強い守備を見せる八戸学院野辺地西高がわずかに見せた隙を逃さずに決めた先制点。佐藤は決勝でも青森山田高から鮮やかなヘディングシュートを決め、今大会の全4試合でゴールを記録した。新シーズン、ノルマを「毎試合1得点」としているストライカーは、ノルマを達成して得点王(他2名)。「もう2、3点獲りたかったんですけれども、(毎試合)1点獲れたのは良かったと思います」と頷いた。

 その佐藤について、城福敬監督は「抜けるところは力抜くし、相手がちょっと隙見せたら行く。そのメリハリがちょっとできるようになってきた。前は行って、行って、ブレーキのないスポーツカーのようだった。最近はここという時にスッと入っていく」と分析。本人も「(がむしゃらさを残しつつ、)力入れるところと抜くところは最近自分でも意識しているところだったので、この東北新人でそういうところは成長できたのかなと思いました」と実感していた。

 現在目指している姿は多彩なシュートバリエーションを持つストライカーだ。「今はとにかくまず裏抜けをこだわって行こうと思っていて、それプラス足元だったり、クロスからのヘディングだったり、最終的には色々なバリエーションのシュートを打てるようになりたいです」と意気込んでいる。青森山田戦のヘディング弾はコーチ陣との練習との賜物。今冬の選手権で無得点、3回戦敗退に終わった悔しさを持つ佐藤は、1本のシュートを決め切ること、フィジカル面の向上にも貪欲に取り組んで来季、チーム目標の日本一に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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