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ボローニャ地元紙が冨安健洋を特集「最も価値ある宝石。イブラを止めて決定的な飛躍を」

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ボローニャDF冨安健洋

 ボローニャに所属する日本代表DF冨安健洋について、地元紙『レスト・デル・カルリーノ』が特集を組んで注目した。

 2019年夏にシントトロイデンからボローニャに移籍すると、すぐさま指揮官シニシャ・ミハイロビッチの信頼を勝ち取り、右サイドバックのレギュラーに定着した冨安。今シーズンは本職のセンターバックでのプレーに加え、すでに2ゴールを記録して得点力も示すなど、成長を続けている。そんな22歳の日本代表DFに、ボローニャの地元紙が注目し、特集を組んだ。

「(16日の)ベローナ戦においてディフェンスラインで最高の働きを見せ、ロベルト・ソリアーノと共にMVPとなった。その人物はタケヒロ・トミヤス。ミハイロビッチが最も重用する選手だ。1年目のシーズンにSBとしてプレーし、ボローニャだけでなく、セリエAの嬉しい発見となったが、ボローニャは昨夏、彼をディフェンスの中央へ移すことを決めていた」

 地元紙は、「日本人選手は成長を続け、カステルデーボレ(ボローニャ本部)において最も価値ある宝石の1人となっている」ことを踏まえた上で、今月のユベントスおよびミランとのビッグマッチが「決定的なクオリティの飛躍へ準備ができているかどうかを示す場」であると指摘。昨夏にボローニャがミランから届いた2000万ユーロ(約25億円)のオファーを拒否したことに触れつつ、「彼に関心を寄せるビッグクラブのスカウトの評価だけでなく、市場価格においても前進する」と予想した。

 すでに24日のユベントス戦でFWクリスティアーノ・ロナウドを抑え、一定の評価を得ることに成功した冨安だが、続いてミランの「(ズラタン)イブラヒモビッチや(ラファエル)レオン、(アンテ)レビッチを止めることができれば、日本人選手は新たなステータスを手に入れることができる」と主張。「前半戦の対戦において得点を許してしまったイブラヒモビッチへのリベンジが待っている。トミヤスにとって実力テストになるはずだ」と述べた。

■こまのように各ポジションを回り活躍

 特集では、冨安のユーティリティ性にも注目。「ミハイロビッチは彼をこまのように回転させてきた。4バックのCBから始まり、5バックも経験。同僚の離脱により左SBや右SBでもプレーした」と振り返った。また日本代表DFの得点力に触れ、「アタランタ戦では流れからゴールを決め、ウディネーゼ戦ではセットプレーからヘッドで決めた」と回想。冨安自身が「チームメイトからボンベル(名ストライカーの意味)と呼ばれている」と話したエピソードも紹介した。

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