[1.27 コパ・デル・レイ4回戦 ラージョ1-2バルセロナ]

　コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)4回戦が27日に行われ、バルセロナはラージョ(2部)のホームに乗り込み、2-1で逆転勝利を飾った。準々決勝は2月3日に開催される。

　バルセロナは出場停止明けのFWリオネル・メッシをスタメン起用。バルセロナのエースは元スペイン代表FWのジョゼップ・サミティエール氏を抜き、同大会でクラブ最多となる76試合目の出場を果たした。

　休養十分のメッシを中心に攻撃を仕掛けるバルセロナは前半19分にビッグチャンスを迎える。メッシが左サイドに展開し、DFジュニオール・フィルポがPA内左から折り返すと、ゴール前に飛び込んだのはMFフレンキー・デ・ヨング。しかし、スライディングしながら右足で合わせたボールはクロスバーに嫌われた。

　前半35分にはカウンターからFWフランシスコ・トリンコンが右サイドを抜け出し、ボックス内に切れ込む。左足のシュートがGKに止められ、中央でこぼれ球を拾ったMFリカルド・プーチが巧みなコントロールから右足を振り抜くが、相手にブロックされたシュートはゴール左角付近に当たった。

　スコアレスで前半を終えると、後半3分にPA右脇のFKからキッカーのメッシが左足でシュート。しかし、ゴール左上に向かったボールはクロスバーに弾かれた。

　その後もバルセロナが決め切れずにいると、後半18分にラージョが隙を突いて先制ゴールを奪う。MFアルバロ・ガルシアがDFクレマン・ラングレを振り切り、PA内右の深い位置に進入。クロスがGKネトに触られるも、流れたボールをDFフランシスコ・ガルシアが右足で押し込み、1-0とした。

　直後の後半20分にはメッシが左サイドでのキープから左足でクロス。PA内中央に抜け出したデ・ヨングが右足でネットを揺らすが、オフサイドの判定となる。それでもバルセロナは後半24分に追いついた。

　デ・ヨングがラージョの背後を突くスルーパスを通し、PA内左にフリーで入ったFWアントワーヌ・グリーズマンが余裕を持って右横へつなぐ。走り込んでいたメッシが左足で押し込み、ゲームを振り出しに戻した。

　さらに後半35分、下がってボールを受けたメッシが左足で絶妙なループパスを送り、途中出場のDFジョルディ・アルバがPA内左に抜け出す。J・アルバからのワンタッチの折り返しをデ・ヨングが右足で蹴り込み、2-1と逆転に成功した。

　試合はそのままタイムアップ。バルセロナは苦戦を強いられながらもベスト8に駒を進めた。

---

●ラ・リーガ2020-21特集
●コパ・デル・レイ2020-21特集