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イングランド協会がTwitter、Facebookに公開レター「あなた方は不法な虐待行為を終わらせる力を持っている」

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 イングランドサッカー協会(FA)は11日、サッカー選手や関係者を対象に相次いでいるSNS上の差別表現について、FacebookとTwitterの運営者に対策を求める公開レターを送った。イギリスでは2021年に入って以降、SNSを通じた被害がいっそう多発しており、社会問題となっていた。

 レターの差出人はFAのほか、プレミアリーグ、イングランド・フットボール・リーグ(2部以下の統括団体)、女子プロリーグ、選手会、監督協会、プロ審判会社、反差別運動『Kick It Out』の代表者の連名。Facebookの創設者であるマーク・ザッカーバーグ会長兼CEOと、Twitterのジャック・ドーシーCEOに対して公開送付した。

 求めたのは以下の4点だ。

・メッセージや公開投稿に人種的、差別的な内容が含まれている場合、送信前にフィルタリングしてブロックする必要がある。

・加虐的な画像などが流通してしまった場合には、それを取り除くため、しっかりとした透明性のある対策を迅速に講じる必要がある。

・法的機関が要求した場合に限るが、アカウントを使用する人物を正確に特定できるように検証プロセスが改善され、その対象はすべてのユーザーに及ぶべきだ。また以前、不正な使用を行っていたユーザーが再登録するのを防ぐためのステップも必要である。

・プラットフォームは違法な差別的画像などの発信者を特定する際、調査当局を積極的かつ迅速に支援する必要がある。

 声明では「あなたがたが提供するサービスは範囲、規模、使いやすさにおいて非常に印象的だ。毎日、何十億ものコミュニケーションが可能となっている」とSNSの効用を示した一方で「だが、少数の人々は法律を無視して言いたいことを何でも言えるような守られた空間を見つけてしまった」と危険性を指摘。「多くのサッカー選手は世界中のアカウントから不法な虐待行為を受けているが、あなたがたの会社はこれを終わらせる力を持っている」とし関連団体との話し合いを求めている。

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