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インテル加入から一年…セリエAに順応したエリクセンをコンテ監督も評価「一歩踏み出してくれた」

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加入から一年をかけてインテルに順応したMFクリスティアン・エリクセン(右)

[2.14 セリエA第22節 インテル 3-1 ラツィオ]

 インテルは14日のセリエA第22節でラツィオを3ー1で破り、宿敵ミランを押しのけて首位浮上。21日の“ミラノダービー”に向けて最高の舞台が整った。

 FWロメル・ルカクが2ゴール1アシストを挙げ、難敵ラツィオを下したインテル。アントニオ・コンテ監督は「首位到達がスタート地点に過ぎないとはいえ、1位はひとつの目標だった」と喜びを語る。そして昨年加入から一年を経てチームにフィットしてきたMFクリスティアン・エリクセンの成長に言及。『スカイスポーツ』では、「とても良い試合をしてくれた。彼は一歩踏み出してくれた」と指揮官の言葉を伝えている。

 エリクセンは2020年の冬の移籍市場でトッテナムから獲得。しかし、要所ではクオリティを見せるも、チームのスタイルへの順応には課題が残り、今冬には移籍の噂も出ていた。1月26日のコッパ・イタリア準々決勝・ミラン戦(○2-1)で、エリクセンは終了間際に直接FKを沈め、勝利に貢献。しかしそれでもコンテ監督はセットプレーの精度を称えはしたが、流れの中でさらなるフィットを求めていた。

 そして迎えた今節、2月14日はエリクセンの29回目の誕生日でもある。ベンチを温める時間も増えていたが、今節は先発出場で後半27分までプレーした。少しずつイタリア語を理解し始めたデンマーク代表MFは、ハーフタイムのインタビューでもイタリア語で回答。試合では左MFで攻撃の潤滑油として躍動し、FWラウタロ・マルティネスとFWロメル・ルカクの攻撃を演出してみせた。

 指揮官はエリクセンの成長に目を細める。「クリスティアンは、我々が彼に何を求めていたのかを理解し始めている。非常に良い試合をしてくれた」と評価。「イタリアサッカーを理解するのにいくつかの問題があった。非常に難しいことではあるが、いまは改善され、以前よりもたくましくなった。我々に歩み寄って来てくれた。これで私も安心だ」と大器の順応に率直な喜びを語った。

 勝ち点1差で首位に立ったが、コンテ監督は「あくまでこれは出発点」と長いリーグ戦での油断を禁ずる。次節は2位ミランとの頂上ダービーマッチ。「野心を持った2チームの良い戦いになるだろう。きょうからが戦いのスタート。それを忘れると、私たちがしてきたことはすべて無駄になる」と気を引き締めている。

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