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スタメン落ちの久保建英、ヘタフェ監督が理由を説明「チームの守備レベル下がった。だからシステムを戻した」

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 14日のラ・リーガ第23節、ヘタフェは本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレスでのレアル・ソシエダ戦を0-1で落とした。ホセ・ボルダラス監督は試合後、MF久保建英とMFカルラス・アレニャーを2試合連続でベンチスタートとした理由を説明している。

 この冬にチームの攻撃に創造性を与えるべく加入した久保とアレニャーだが、第1節延期分レアル・マドリー戦、このレアル・ソシエダ戦と2戦連続でベンチからのスタートとなった。両選手は今回のソシエダ戦で、0-1の状況だった後半途中から出場を果たしたものの、チームは同点に追いつけぬまま試合終了のホイッスルを迎えている。

 ボルダラス監督は試合後、両選手をベンチに座らせた理由として、チームの売りであったアグレッシブかつ手堅い守備を取り戻す意図があったと説明。ソシエダ戦終了直前に相手FWカルロス・フェルナンデスとの口論により退席処分となった同指揮官は、スペイン『モビスタール・プルス』のフラッシュインタビューで、その処分への憤りを隠せないまま次のように語った。

「システムとフォーメーションは火曜に使用したものと同じだった。ここ数年、使い続けているものだ。ほかの試合で変えたこともあったが、ここ2試合は本来の戦術を再び使用している」

「確かに、私たちの助けとなるべく新しい選手たちが加入した。彼らはスタメンも務めていたが、チームはゴールを許してしまっていた。それは彼らのせいではないが、しかし守備のレベルが下がっていたんだ。私たちは3試合で10失点を許していたし、守備のレベルを高める必要があった」

「彼らのことは戦力に数えているし、いつどんなときにも起用する可能性がある。彼らはすでに私たちの助けとなり、今後も助けてくれるだろう。チームの収めている結果は良くはないがね」

 得点力不足を解消することを目指して久保とアレニャーを獲得したヘタフェだが、両選手がともにスタメンで出場した最後の2試合、以前のスタメンに戻したここ2試合と、チームは4戦連続でゴールを決められていない。このことについて問われたボルダラス監督は、こう返答している。

「私たちはこれまでになかった苦労を強いられている。おそらくは自信の問題だが、自分たちも理由を把握しているわけではない。攻撃面については日々改善していく必要がある。あまり経験してこなかったことだが、しかし大きな欠陥があることは間違いないね。今はチャンスを生み出すことに苦労しており、そうした状況をひっくり返さなければならない」

 ボルダラス監督はまた、第22節セビージャ戦に続いて退席処分となったことについても言及。セビージャ戦では、同チームMFルーカス・オカンポスが負傷退場した際にジュレン・ロペテギ監督と口論をしてレッドカードを提示されたが、今回は終了間際にタッチラインを割るボールを拾おうとして、その行動をきっかけにC・フェルナンデスと口論をした末に退場となった。

「何も言うことはない。その件については何もコメントしないよ。フットボールではよくある場面だ。私は早くリスタートをするためにボールを止めた。それから起こったことは、全員が見ていたはずだ」

「私に対する敬意が、著しく欠けていると思う。自分から唯一頼みたいのは、選手、審判と全員に敬意を払うことだ。まったく意味が分からないよ。私は落ち着いている。全員に敬意を払って行動しているのだからね」

 直近5試合で4敗目を喫し、完全に停滞しているヘタフェは、勝ち点24で13位に位置。降格権18位バジャドリーとの勝ち点差はわずか3と、何よりも結果を必要としている。

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