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「こいつ90歳か」サポーターを揶揄する動画流出のボローニャへ抗議が止まず

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 日本代表DF冨安健洋が所属するボローニャに対し、サポーターから抗議が続いている。地元紙『レスト・デル・カルリーノ』が15日に報じている。

 シニシャ・ミハイロビッチ率いるボローニャは12日、セリエA第22節においてベネベントと対戦。ホームのスタディオ・ダッラーラで1-1と引き分けたが、この試合前に撮影された動画を巡って騒動が続いている。

 チームバスが無観客で行われるベネベント戦へ向けてスタジアム入りする際、数百人ものサポーターが周辺に駆け付けてチャントや発煙筒などでエールを送ったところ、バスに乗車していたメンバーの1人が内部から動画を撮影。ところが、ネットに流出したこの動画には、バスの中の何者かが「こいつ見てみろ、90歳かよ」とか、「あいつは顔面全体タトゥーかよ」などファンの外見を揶揄するような発言をする様子が収められていたほか、「まるで僕たちがリーグ優勝をかけて戦うかのようだよ」と熱烈な応援を小ばかにするような表現も確認された。

 これにボローニャのサポーターは激怒。3つの団体がスタジアムの前に抗議の横断幕を掲げ、「俺たちは老いぼれでタトゥー入りのウルトラスだが、ボローニャのことは本当に大好きだ。一方、お前たちは恩知らずでごう慢。物乞いを乗せたバスだ」などと主張した。

 その後も抗議は止まず、新たな横断幕も出現。「俺たちにはサポートと忍耐を求めておきながら、お前たちはあざ笑い、無関心を装う。今日からはユニフォームだけにリスペクトを示す」と不満を示した。

 なおボローニャは公式サイトを通じ、すでに13日にサポーターへ応援の感謝と動画について遺憾の意を綴っている。しかし、地元紙はミハイロビッチが今週末のサッスオーロ戦の前日会見において何らかの発言をする予定であったことを指摘しつつ、新たな抗議を受けたことでサポーターグループの代表との面会を早める可能性を伝えた。

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