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川崎Fが2年ぶりゼロックス杯制覇!小林悠が90+6分劇的V弾! 0-2から追いついたG大阪退ける

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川崎FがG大阪に競り勝ち、ゼロックス杯制覇

[2.20 富士ゼロックススーパー杯 川崎F 3-2 G大阪 埼玉]

 2021シーズンの幕開けを告げる富士ゼロックススーパー杯が20日、埼玉スタジアムで開催され、昨季のJ1リーグと天皇杯を制した王者川崎フロンターレとJ1リーグ2位のガンバ大阪が激突した。FW三笘薫の連続ゴールからG大阪に追いつかれたが、終了間際の90+6分にFW小林悠が劇的な決勝ゴール。川崎Fが3-2で勝利し、2大会ぶり2度目の富士ゼロックススーパー杯制覇を成し遂げた。

 川崎Fは新戦力のMFジョアン・シミッチ(←名古屋)を先発起用。それ以外は昨季の優勝メンバーがスタメンを占め、GKチョン・ソンリョン、4バックは右からDF山根視来、DFジェジエウ、DF谷口彰悟、DF旗手怜央。中盤はシミッチをアンカーにMF田中碧、MF脇坂泰斗がインサイドハーフ。3トップは右ウイングにMF家長昭博、左に三笘、FWレアンドロ・ダミアンがセンターフォワードを務めた。

 G大阪は新戦力の先発はなく、4-3-3の新布陣を披露。GKは東口順昭、4バックは右からDF藤春廣輝、DF三浦弦太、DF菅沼駿哉、MF小野瀬康介。MF山本悠樹がアンカーを務め、MF井手口陽介、MF倉田秋がインサイドハーフ。3トップは右にMF矢島慎也、左にFW川崎修平、FWパトリックが最前線に入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 G大阪は前線からアグレッシブにプレスを掛け、縦に速い攻撃で攻め込む。対する川崎Fは前半9分、右CKを田中が蹴り込むと、ニアサイドのシミッチがヘッドで叩きつけるチャンスを迎えたが、GK東口が触って右ポスト。こぼれ球を谷口が詰めたが、シュートはクロスバーを越えた。G大阪は14分、矢島のクロスからパトリックがオーバーヘッドで狙ったが、これはGKソンリョンの正面を突いた。

 試合を動かしたのは川崎Fだった。前半29分、田中が三浦をかわして斜めにスルーパスを出すと、三笘がスピードに乗ってペナルティエリア内に侵入。GKとの1対1を制して右足で蹴り込み、先制のネットを揺らした。さらに3分後、山根が右足ボレーシュートを放つと、ゴール前の三笘がコースを変えて連続ゴール。オフサイドはなく、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入した末に得点が認められた。

 川崎Fが2点リードで前半を折り返したが、ここからG大阪の反撃が実る。後半15分、小野瀬の右クロスから競り合いでこぼれたボールを山本が頭でつなぐと、矢島がトラップから左足シュートを突き刺し、1-2とした。川崎Fは後半19分、脇坂に代えてMF橘田健人(←桐蔭横浜大)、シミッチに代えてMF塚川孝輝(←松本)と新戦力の2人を送り込む。しかし、次の1点を奪ったのもG大阪だった。

 後半21分、G大阪は川崎のパスが山根のハンドを誘い、PKのチャンスを獲得する。キッカーのパトリックが右足で力強く蹴り込み、2-2に追いついた。後半24分には新加入のブラジル人コンビFWレアンドロ・ペレイラ(←広島)とFWチアゴ・アウベス(←鳥栖)を投入。川崎Fも後半27分、MF長谷川竜也とFW小林悠を送り込んだ。

 互いに次々と交代カードを切ってチャンスをつくったが次の1点が奪えず、このままPK戦に突入するかと思われたが、終了間際に劇的な展開が待っていた。後半アディショナルタイム6分、田中の縦パスでターンしたFW遠野大弥(←福岡)がスルーパスを通すと、背後に抜け出した小林が右足を振り抜き、劇的な決勝ゴール。直後に試合終了の笛が吹かれ、川崎Fが3-2の勝利で新シーズンのスタートを切った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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