2021シーズンの幕開けを告げる富士ゼロックススーパー杯が20日、埼玉スタジアムで行われ、昨季のJ1リーグと天皇杯を制した王者川崎フロンターレとJ1リーグ2位だったガンバ大阪が激突する。

　19日、オンラインで前日会見が行われ、G大阪からは宮本恒靖監督とDF三浦弦太主将が出席した。宮本監督は「去年と違う戦い方を目指すところが、徐々に形になりつつある。新戦力も合流してチーム作りが進んでいる。あしたに向けて楽しみな要素が多い」と、キャンプでトライしてきた“新スタイル”の披露を宣言した。

「昨年の守備の良かった部分、粘り強く全員でしっかりと戦う、押し込まれても対応する部分は残しながらも、自分たちがボールをもっと持ちながらゲームを動かすチャンスを多く作り出すという戦い方にトライしている。徐々にそういう場面も増えている」(宮本監督)

　この日までに入籍していたことが発表された三浦主将も「選手としてもキャンプ期間で徐々にうまくいっていると感じる。ハードワークした全員守備を続けながら、ボールを持つ時間を長くし、速攻はもちろん遅攻の質を高くするところを見てもらえたら」と、チームの仕上がりに手応えをにじませた。

　昨季は天皇杯決勝を含めて川崎Fを相手に3戦3敗、いずれも無得点と苦杯をなめた。宮本監督は「昨年は少し惜しいシーンもあったので、いかにこじ空けるか。ゴール前の決定力、その決定機の数というところが大切になる」と強調。三浦は「昨年は非常に悔しい思いをしてきた。今年はまず、悔しさを一発目で晴らしたい。相手は攻撃に特徴があるので、守備陣として粘り強く無失点で試合を終わらせたい」と雪辱を誓った。