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昌平から先にプロ入りした4人に追いつく。高校選抜の左SB小澤が攻撃力発揮し、1G!

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日本高校選抜の左SB小澤亮太(昌平高3年)は攻撃力を発揮した(写真協力=高校サッカー年鑑)

[2.18練習試合 日本高校選抜 5-3 駒澤大]

 4人と同じステージへ――。日本高校選抜の左SB小澤亮太(昌平高3年)が攻撃力でアピールだ。

 2本目、3本目に左SBを務めた小澤はキープ力の高さやスピードを活かした攻め上がりを披露。2本目26分にはゴールも決めた。左オープンスペースへ抜け出したMF吉田陣平(佐賀東高2年)がGKをかわすと、「吉田がGKをかわしてくれたのでマイナスに位置してシュート狙うだけでした」とゴール前へ。そして、折り返しをコントロールし、コースを狙って右足シュートを決めた。

 前方の吉田は縦を突くよりも中央寄りの位置でボールを受けて、パスやドリブルで打開していくタイプ。小澤はサイドに張ることで吉田の良さを活かしながら、得点シーンでは機転を利かせて中へ入り込む形でゴールを奪い取った。

 昨年はMF須藤直輝(3年、鹿島加入)とFW小見洋太(3年、新潟加入)、MF柴圭汰(3年、福島加入)とチームメートの同学年3選手が高校選抜へ。「須藤は一緒のクラスだったので、『高校選抜で』学校にいないこともあって、本当に凄い存在で、自分も入れたら良いな、くらいに思っていました」。その場に今年は自分が立ち、存在感ある動き。自分を活かしてくれる他校の選手たちと楽しくプレーすることができている。

 日本高校選抜の活動は将来へ向けたアピールの機会だと考えている。「サイドで1対1の場面を作ってくれれば絶対の自信がある」というSBは、昨年末にU-18日本代表候補に初選出され、選手権でも活躍。進路は早い段階で日本体育大に決めていたが、Jリーグクラブからの関心が寄せられていたほどの実力の持ち主でもある。

 昌平から須藤と小見、柴、そしてMF小川優介(3年、鹿島加入)の同学年4人が先にプロ入り。小澤は彼らに追いつくことを本気で目指していく。「4人プロに行って自分も刺激をもらっているので、早く4人に追いつけるように頑張っていきたいです。3年間一緒に過ごしてきて、自分はラスト1年しか一緒に練習できなかったですけれども、本当に上手いですし、4人の刺激にもなれるようにしていきたい」。そのために、大学のステージ、そして高校選抜で大暴れする。

「色々なスカウトの方が見て下さっているので、自分の100パーセントのプレーを出せたら今後の進路にもかかってくると思うので意識してプレーしています」。この日、駒澤大との対戦で自分の強みが通用することを確認したSBは、「NEXT GENERATION MATCH」(20日、埼玉、対川崎F U-18)と「第35回デンソーカップチャレンジサッカー」(3月)で自分の評価を引き上げる考えだ。

「まずは1対1の守備で誰にも負けないというところで誰が来ても止められるぞというところを見せて、自分の特長でもある攻撃でもっと、精度を上げていってクロスを上げて、クロスが警戒されたら中へカットインしていくくらいの止められない選手になっていきたいと思っています」。普段からFWネイマールやFWレロイ・サネといったスピード秀でたアタッカーたちの動画をチェック。日本高校選抜のチームメートや対戦相手からも学び、異質の攻撃的SBになる。
 
(取材・文 吉田太郎)
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