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本田圭佑がボタフォゴを1年で退団した理由は?同僚カルーが語る「状況にうんざりだった」

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 ボタフォゴFWサロモン・カルーが、チームを取り巻く状況や本田圭佑の退団について語った。

 昨年1月、本田と同時期にボタフォゴに加入したカルー。ファンの大きな期待を背負っていたが、チームの混乱と共に調子を上げられず、35歳のベテランFWは27試合でたった1ゴールに留まった。ボタフォゴはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA最下位が確定し、クラブ史上初の降格を味わうことになっている。

 カルーは『BBC アフリカ』のインタビューに対して、「僕とホンダは最も経験豊富な選手だったけど、新たな環境に放り込まれた。言葉の壁もあるし、ブラジルではプレーも違う。すごく個人的なんだ。その中で違いを作らないといけない。時には個々の場面で高いフィジカルとスキルを要求される。戦術的ではないね」と振り返った。

 今季のボタフォゴは混迷を極め、クラブは5度の監督交代を敢行。ネルソン・ムファレジェ前会長は散財を続けた結果、1月にはドゥルセシオ・メッロ氏に会長職を譲っている。これまでフェイエノールトやチェルシー、リール、ヘルタなどで活躍してきたカルーだが、初めての体験だったようだ。そして、本田が約1年で退団した理由はクラブの運営方法に我慢できなかったからだと語った。

「ここに来て5カ月半で、6人の監督が指揮をした。パウロ・アウトゥオリ監督が去った時、状況は厳しくなった。自分のベストが出せなかったし、責任を負わなければならなかった」

「ホンダは34歳、僕は35歳ということを忘れてはならない。ドリブルで相手を翻弄してゴールを決めるような選手ではない」

「僕らはこの年齢だし、チームにある程度依存する。ホンダは退団したね。もううんざりだった。この状況にフラストレーションを抱えていたんだ」

 またカルーは、深刻な財政難に陥っているボタフォゴから給料支払いの遅延があったことも告白。「お金のために来たわけじゃない。でも、プロジェクトはよく考えられたものではなかったね」と明かしている。

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