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「お前をJリーガーに」口説かれ入学した大成高で急成長、中学控えGKが高2でプロ内定!バーンズ・アントンが町田へ

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 FC町田ゼルビアが22日、大成高GKバーンズ・アントンの22年入団内定を発表した。同校から直接Jリーグに進むのは初。クラブは特別指定選手の準備を進める。

「率直に嬉しい気持ちがいっぱい。でもまだまだ試合にかかわれるような立場じゃないと思っている。奢らずにやっていきたい。自分の最大の武器はシュートストップ。更なる高みを目指してやっていきたい」

 町田がポテンシャルを秘めた高校2年生の入団内定を決定した。アメリカ人の父と日本人の母を持つバーンズは、アメリカ・ロサンゼルス生まれ。5歳で来日し、小学校2年生の時にサッカーと出会った。

「それまで野球をやっていたけど、友達がサッカーをやっていて楽しそうだなと思ったので始めました。小学校6年生のころにGKになりました。小6で170cm。楽しいなと思ったのでそこからGKをやっています」

 中学でプレーしたFCトリプレッタジュニアユース時代はレギュラーではなかったが、豊島裕介監督の熱心な誘いを受けて大成高に進学を決めた。「お前をJリーガーにしてやる」と口説かれたという。最初は現実的ではないと感じていたが、1年生の夏、インターハイ出場をかけた東京都予選の準決勝で抜擢してくれたことで、監督の「覚悟」を感じることができたと振り返る。

 高校で試合出場を続けたことでプロも注目する存在になったバーンズは、昨年末より町田の練習に参加。以前は大学進学も選択肢として持っていたというが、この町田の練習に参加したことでプロで通用する自身を持つことができた。そして今年の始動からも継続して帯同すると、沖縄、宮崎でのキャンプに参加し、正式な獲得オファーを勝ち取った。

 町田首脳陣の評価も高かったという。丸山竜平スカウト部長は「サイズが大きい割に足を運べて反応が速い。プロの選手のシュートにもいい反応をしていた。スタッフの反応も良かった」と語ると、「今後を聞いたときに自分の限界を知りたいと言っていた言葉が胸に響いた。プロでやっていきたいという覚悟を感じた」とメンタル面からも素材の良さに太鼓判を押した。

 町田への入団が決まった際、豊島監督からは「俺は約束を果たしたから次はお前の番だ」と声を掛けられた。ただまだプロで活躍するためには課題が多いことも自覚として持っている。「福井(光輝)君に関しては自分よりも体が小さいけど、自分よりもすべてが上回っていた。これがプロかと思った。シュートストップが武器だったが、茂木(秀)君をみて、これがプロかと思わされた」。見るものすべてを吸収しながら、17歳GKはプロ選手として輝くための準備を進めていく。

●GKバーンズ・アントン
■生年月日
2003年10月1日(17歳)
■出身地
アメリカ合衆国
■身長/体重
187cm/79kg
■所属チーム歴
K4SC→FCトリプレッタJrユース→大成高

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