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熊本国府は攻守で力示した一方、課題も。DFリーダーの182cmCB杉本は昨年の悔しさも持って熊本制覇に挑戦

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新生・熊本国府高の守備の柱、CB杉本蓮

 熊本国府高(熊本2)は、佐賀東高(佐賀1)との九州新人大会予選リーグ初戦(20日)を4-1で快勝。だが、やや空回りしたという那覇高(沖縄1)戦(20日)を0-1で落とすと、創成館高(長崎2)との最終節(21日)も一時逆転しながら試合終了間際に追いつかれてしまい、2-2で決勝トーナメント進出を逃した。

 推進力を示して計3得点のFW山下宗大(2年)と10番MF大村幸輝(2年)や展開力秀でたMF荻憲章(2年)を中心にサイドから鋭い攻撃。地力を示した一方、思うような戦いができない時に立て直す力や、勝ち切る部分で課題を残した。

 また、選手権予選で全5試合無失点だった堅守を今回の九州大会で十分に発揮できたとは言い難い。昨年からのレギュラーで新チームのDFリーダーCB杉本蓮(2年)は改善することを誓っていた。

「今年は去年と違って簡単に失点してしまうことが今は多いので、無失点で全試合行くこと。前線の人たちが決めてくれることを信じて、DFはゼロ失点で勝ち上がっていきたい」と引き締めた。

 杉本は182cmの高さを活かした空中戦の強さとロングパスが特長。「海外の選手で言ったらセルヒオ・ラモス選手のような、闘争心あふれる選手になりたいと思っています」。そのCBは、隣の183cmCB立田仁(2年)と鉄壁の守りを構築する意気込みだ。

「試合中もお互いに話し合って絶対に崩れないように、2人が軸、リーダーになって声を掛けてDFラインをコントロールしています。これからは(チームとして)もっと攻めの姿勢を大事にして、守るだけじゃなくてもっと攻めてチームの決定力を上げて行くこと。(後ろは)2人がリーダーとなって無失点に繋げるだけなので、そこは今回の九州大会で学んだところだと思います」

 選手権予選は延長戦、PK戦決着となった決勝含めて無失点のまま敗退。その悔しさを今年、必ず晴らす。杉本は「先輩たちの悔しさも持って、選手権は決勝まで行って優勝したいという気持ちがあります」。チームワークの良さも特長という熊本国府が、全員で力を高めて熊本制覇に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

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