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10人仙台が最終盤に追いついた!大震災直前以来10年ぶり広島との開幕戦で劇的ドロー

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[2.27 J1第1節 広島1-1仙台 Eスタ]

 サンフレッチェ広島のホームで行われたベガルタ仙台との開幕ゲームは、1-1の引き分けに終わった。

 両チームが開幕戦で対戦するのは、2011シーズン以来で10年ぶり。同試合を消化した6日後の2011年3月11日に日本列島を未曾有の大災害が襲った。東日本大震災から10年という節目、そして仙台に当時指揮を執った手倉森誠監督が復帰したタイミングで、同カードが組み込まれた。

 広島は今季よりメインシステムを4バックに変更。攻撃陣では昨年15得点を決めたFWレアンドロ・ペレイラはG大阪に移籍したが、横浜FMで13ゴールを決めたFWジュニオール・サントスを獲得。今季は昨季8位からの更なる上位進出を目指す。

 一方の仙台は昨年17位と低迷。降格チームなしの特例シーズンの恩恵を受けた。8年ぶりに復帰した手倉森監督は、DF秋山陽介(←名古屋)、DFアピアタウィア久(←流通経済大)、MF上原力也(←磐田)、MF氣田亮真(←長崎)、MFマルティノス(←浦和)、FW皆川佑介(←横浜FC)と過半数以上を新戦力が占める先発布陣を採用した。

 前半から広島が攻勢を強めた。中盤で主導権を握ると、序盤から仙台ゴールに圧力をかけていく。すると前半26分、DFラインの背後に抜け出そうとしたJ・サントスがDFシマオ・マテに後ろから足をかけられて倒される。シマオ・マテにはこのプレーでレッドカードが突きつけられた。

 先制点も広島に生まれる。前半33分、MF浅野雄也からパスを受けたJ・サントスが前を向くと、エリア手前から積極的に右足を振り抜く。これがDF吉野恭平に当たってコースが変わると、GKヤクブ・スウォビィクも届かないゴール左隅に飛んで、スコアが動いた。

 前半にシュートを打つことが出来なかった仙台は、一人少ないこともあり、後半開始と同時にMF松下佳貴を送り込んでゲームを落ち着かせに行く。しかし後半7分のDF蜂須賀孝治の右クロスを皆川が合わせてファーストシュートを放つが枠を捉えない。終盤にかけて立て続けにセットプレーのチャンスを作るが、広島の固い守備網を崩し切ることが出来ない。

 ただ広島も後半41分に浅野の右クロスに飛び込んだDF東俊希のヘッドがGKスウォビィクのビッグセーブに阻まれるなど、突き放せずにいると、仙台に最後にドラマが待っていた。後半45分、仙台は関口がドリブルで持ち込んでシュートを放つと相手DFに当たってこぼれる。これに直前に投入されていたFW赤崎秀平が詰めて劇的なドローに持ち込んだ。

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