beacon

生まれ変わった清水、敵地カシマで終盤逆転3発!! ロティーナ体制白星スタート

このエントリーをはてなブックマークに追加

清水が3-1で逆転勝ち

[2.27 J1第1節 鹿島1-3清水 カシマ]

 J1リーグは27日、第1節2日目を各地で行い、清水エスパルス鹿島アントラーズを3-1で破った。

 ホームの鹿島は新加入のブラジル人選手が検疫措置のため入国できていない影響もあり、ベンチ入りメンバーも含めた18人全員が昨季からの既存選手。一方の清水はロティーナ新監督の下、GK権田修一(←ポルティモネンセ/期限付き移籍)、DF原輝綺(←鳥栖)、DF片山瑛一(←C大阪)、DF鈴木義宜(←大分)、MF中山克広(←横浜FC)、FWチアゴ・サンタナ(←サンタクララ)、FWディサロ燦シルヴァーノ(←北九州)の新加入7選手が先発に並んだ。

 試合はザーゴ監督体制2年目で積み上げの進む鹿島が立ち上がりから主導権を握った。前半9分、セットプレーのこぼれ球にDF犬飼智也が競り勝ち、FW上田綺世のオーバーヘッドキックで惜しいチャンスをつくると、30分にはMFファン・アラーノのクロスからFWエヴェラウドが高打点ヘッド。だが、これは権田がスーパーセーブで阻むと、こぼれ球に反応したMF土居聖真のシュートにも鈴木が詰め、ボールは左ポストに当たった。

 前半35分にはようやく清水にも決定機。左サイドでMF中村慶太がボールを奪い、FWカルリーニョス・ジュニオにスルーパスを送ると、低いクロスボールに反応した中山がワントラップから左足を振り抜く。しかし、フリーで放たれたシュートは惜しくもゴール右に外れ、先制点とはならなかった。

 鹿島は後半9分、上田のポストプレーから左サイドをDF町田浩樹が攻め上がると、クロスボールがDFヴァウドのクリアミスを誘うも、土居の強烈なシュートはクロスバーに直撃。18分には両チームとも最初の交代カードを使い、鹿島はアラーノに代わってMF荒木遼太郎、清水はディサロに代わってFW後藤優介を入れた。

 すると後半30分、まずは鹿島が試合を動かした。左からのコーナーキックをDF永戸勝也がゴール前に送り込むと、エヴェラウドのヘッドはクロスバーに弾かれたが、こぼれ球に反応した荒木がボレーシュート。これには権田も反応できず、ゴールネットが揺らされた。

 それでも後半32分、清水は左サイドを攻め上がった途中出場MF河井陽介のクロスを中山が冷静にワンタッチで落とし、ゴール正面で強さを見せたT・サンタナがこれをトラップ。最後はゴールにパスするようなシュートで落ち着いて流し込み、すぐさま同点に追いついた。

 さらに勢いを増す清水は後半38分、MF竹内涼と河井がつないで左サイドに展開し、C・ジュニオが右足でインスイングのクロスを供給すると、これに飛び込んだのは後藤。完璧なダイビングヘッドでゴールに押し込み、逆転に成功した。43分には河井の左CKを原がニアでそらしてオウンゴールを誘い、リードを2点に広げた。

 失点直前にDF小泉慶、土居、永戸を下げてDF広瀬陸斗、MF遠藤康、MF松村優太を一挙に投入していた鹿島にとっては苦しい展開。最後まで反撃の機会をうかがったが、試合はこのままタイムアップを迎えた。熟成の鹿島と変革の清水、好対照な名門対決は清水に軍配が上がった。

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2021シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP