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シメオネ、J・フェリックスの“黙れ”ジェスチャーに…「私は反逆する選手を歓迎している」

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アトレティコ・マドリーディエゴ・シメオネ監督

 28日のラ・リーガ第25節、アトレティコ・マドリーは敵地エスタディオ・デ・ラ・セラミカでのビジャレアル戦に2-0で勝利した。この試合後、メディアに対応したディエゴ・シメオネ監督に対しては、案の定FWジョアン・フェリックスについての質問が集中している。

 この試合の後半にMFトマ・レマルとの交代で出場したJ・フェリックスは、69分に胸トラップからのシュートでチームの追加点を獲得。すると同選手はその直後、ベンチの方に向かって人差し指を口に当てる“黙れ”のジェスチャーを見せた。その後に何かを口にしたが、スペイン『アス』などによれば「そのクソッタレな口を閉じろよ」と言っていたそうだ。

 J・フェリックスのこの言動が、満足に出場機会を与えないシメオネ監督に向けられたものとも推測されているが、これについて問われたアルゼンチン人指揮官本人は笑みを浮かべながら次のように話している。

「ジョアンと話せるとき、彼に直接聞いてみてくれ。私も練習で彼と話すとき、そのことについて聞くことができるし、その後に私に聞いてくれてもいい。しかし、ビジャレアルとの試合はいつも苦労を強いられるね。彼らは素晴らしいポゼッションフットボールを見せ、危険な場面を生み出していく。今日は私たちが2ゴールを決めた後、何度も決定機をつくられた。今のチーム状況からしても、この試合の勝利はとても重要だった」

「そのことについてはジョアンに直接聞いてほしい。彼は良い形で試合に入り、チームが必要としていることに応じてくれた。それこそ、私たちが彼に望んでいることだ。私は反逆する選手たち、強くあろうとする選手たちを歓迎している。そうした選手たちが必要なんだよ」

 シメオネ監督はこの試合で、何度もシステムを変更していった。その理由については、こう説明した。

「前半にはシステムを変更していく必要があった。4-3-3では彼らのライン間でのプレーを制御できなかったために4-4-2となり、その後にはジョレンテとコケに前からプレッシングをかけてもらうために5-4-1となった。こうして、より良いプレーを見せられるようになったが、最後には不安とビジャレアルのプレッシャーから、ゴールチャンスをつくられてしまった」

 次節にはラ・リーガ優勝争いの鍵を握る大一番、レアル・マドリーとのダービーに臨むアトレティコ。マドリーはその前にレアル・ソシエダと対戦するが、シメオネ監督はその一戦を見るのだろうか。

「ノーと言えば嘘になる。私たちはアルゼンチン、イタリア、フランスと、いつもフットボールを見ている。明日の試合は、見る上では素晴らしいものとなる。マドリーは私たちの勝ち点差を縮めるのかどうか……。素晴らしい一戦だよ」

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