[3.3 ルヴァン杯グループC第1節 柏0-1横浜FC 三協F柏]

　この試合唯一の得点となるFW伊藤翔のPKを呼び込んだのは、横浜FCの左サイドバック、DF武田英二郎の好クロスだった。

「ほとんど攻撃に絡めなかったなかで、高い位置でボールを受けたときに(伊藤)翔がCBの間で空いているのが見えた。松尾(佑介)にパスする選択肢もあったが思い切って上げてみた」

　後半5分、柏陣内でボールを持った武田は、最前線で待ち構える1トップを見据えた。クロスは右のCB大南拓磨の頭上を越え、伊藤は胸トラップを試みると左CB上島拓巳のチャージを後ろから受けて倒されてPKの判定となった。

　守備の面ではマッチアップした柏の10番、FW江坂任に手を焼いた。右サイドにはり出した江坂は、右サイドバックのDF高橋峻希と連動しながらサイドアタックを仕掛けてきた。「中塩(大貴)と話をして修正した」というハーフタイムを経て、最後まで柏に得点を許さなかったが「後半は前半ほどはいかれなかったと思うんですけど、課題だと思います」と武田は反省を口にした。

　J1開幕戦で札幌に喫した1-5の大敗から中3日での公式戦初勝利。下平隆宏監督が見据えるのは続くリーグ大分戦だ。「大分はライバルになるチームだと思うので、ホームでの開幕ですし、リーグ戦初勝利を挙げたい」。J1第2節・大分戦は6日15時にキックオフを迎える。

(取材・文　奥山典幸)

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