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[MOM715]東海選抜FW小松慧(常葉大2年)_“鼻をへし折られた”炎のストライカーが着実に成長

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東海選抜のFW小松慧が決勝点を奪った

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.3 デンチャレ 東海選抜1-0中国・四国選抜]

「ファイヤー!」。前半17分、東海選抜のFW小松慧(けいと。常葉大2年=青森山田高)が吠えた。エリア内に侵入したMF小原基樹(東海学園大3年=聖和学園高)の鋭いクロスはMF藤光翔(中京大3年=帝京大可児高)が押し込むことは出来なかったが、跳ね返りを小原が入れ直すと、小松がダイレクトで流し込み、決勝点になる先制点を奪った。

 しかしこのほかの場面ではチャンスを逃し続けた。前半22分、エリア内の切り返しで相手を外して放った右足シュートは枠上に大きく外れる。思わず頭を抱えたが、続く同33分にはDFの裏に抜け出してヘディングを試みるが、シュートはGKの正面に飛んでしまう。前半44分のCKを合わせた場面もGKの正面。そして後半開始早々のチャンスも枠外に外し、決めきること出来なかった。

「多くチャンスは作れたけど、僕個人だけでもあと4点決めるチャンスがあった。決めきれなかったことで苦しいゲームにしてしまったことが反省点としてあります。全部技術ミス。でもシュートセンスや感覚は問題ないと思うので、ちょっとのズレを修正すれば点が取れるのかなと思います」

 小松は青森山田高時代、高校年代最後の大会となる全国高校選手権でスーパーサブとして大活躍。“自称”炎のストライカー。言動、パフォーマンスから熱量が伝わるキャラクターで人気を集めると、プレー面でも流通経済大柏高との決勝でも後半43分にダメ押し点を奪うなど鮮烈な印象を残し、一躍時の人となった。

 しかしそのままの勢いを持って常葉大に進学したことで、鼻が伸び切っていたという。入学前の準備段階でそれを感じ取ったという澤登正朗監督は、「へし折りました」と振り返る。「鳴り物入りで入ってきたときに、鼻をへし折ったことで今の彼がある。彼には伸びしろもある。(性格も)プロ向きだと思っているので、きっかけ一つで飛躍してくれればなと思います」と更なる期待を寄せる。

 小松自身も青森山田高時代は、「過去の栄光」と割り切っている。「今回のデンソーを見ても、同期だと飯田(雅浩(関東A))しか入っていない。関東の大学に行った選手たちが一生懸命やっていないとは言わないけど、いろんな誘惑の中で埋もれていった選手もいる」。今は常葉大で成長し、東海地区代表の座をつかみ取って出場しているというプライドがある。「チャンスを掴むか掴まないかは自分次第」。明確な目標として捉えるプロ。まだ大学生活はあと2年ある…などと悠長に構えているつもりもない。

(取材・文 児玉幸洋)
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