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「非常に嬉しい」青森山田勢の活躍喜ぶMF安斎。自身は2試合で高校選抜の全4得点に絡む

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日本高校選抜のゲーム主将FW安斎颯馬(青森山田高3年)は2日間でチームの全4得点に絡む活躍

[3.4 デンチャレ 日本高校選抜 1-1 関東選抜A]

 日本高校選抜は先制された直後の後半34分、ゲーム主将のFW安斎颯馬(青森山田高3年)が左サイドのスペースへ抜け出す。そして、MF川上航立(帝京長岡高3年)からのロングパスを受けると、サポートしたMF吉田陣平(佐賀東高2年)へパス。吉田がドリブルでDF間へ割って入り、その折り返しをMF宇野禅斗(青森山田高2年)が右足でゴールへ押し込んだ。

 安斎は前日の関西選抜戦で1ゴール1アシスト。先制点の崩しにも絡んでいる。そのゴールは右SB内田陽介(青森山田高3年)との連係で右サイドを打開し、FW福田師王(神村学園高1年)が決めたもの。安斎は、2日連続で青森山田の選手が絡んでのゴールが生まれたことを喜んでいた。

「昨日も自分とウッチー(内田)で崩して得点できて、今日も自分が抜け出してから(宇野)禅斗。山田は常にチームだけじゃなく、個人としても日本の先頭に立っていくという意識を持っているので、ゴールに直結するプレーに山田の選手が絡んでいるということは、自分としても非常に嬉しいです」

 また、宇野はゴールシーンについて、「安斎が走り抜けた瞬間にチャンスになると思っていて、その中で信じて走ってきたのでそこは凄く良かったです」と振り返っていた。宇野は安斎の抜け出しがチャンスに繋がると信じてスプリント。その期待に応える形でチャンスに繋げた安斎と勝負強さを見せた宇野の青森山田の2人や、打開した吉田、好パスを通した川上の個の力が集結して生まれたゴールでもあった。

 安斎はこの2日間で日本高校選抜の全4ゴールに絡む活躍。日本高校選抜経験者でもある関東選抜AのFW飯島陸(法政大3年=前橋育英高)は、印象的な選手として安斎の名を挙げていた。キャプテンマークを巻いた10番は対人の強さや走力を発揮し、守備でも献身的なプレーを継続。チームはグループリーグで敗退したものの、日本高校選抜の中心選手であることを改めて印象づける2日間だった。

(取材・文 吉田太郎)
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