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[MOM716]九州選抜FW根本凌(鹿屋体育大3年)_開始30秒電光石火弾など初戦で2発、J開幕戦の逸機も振り返る

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FW根本凌(鹿屋体育大3年=上田西高/湘南内定)が開始30秒で先制点を奪った

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.4 デンチャレ 北海道・東北選抜1-5九州選抜]

 電光石火の先制劇。九州選抜のFW根本凌(鹿屋体育大3年=上田西高/湘南内定)は、DF岡田大和(福岡大1年=米子北高)のロングパスでDFの背後を取ると、ワントラップ後に素早く左足を振り抜く。開始わずか30秒での出来事だった。

 さらに根本は前半10分、MF山口卓己(鹿屋体育大2年=大分高)のグラウンダーのクロスを何なく流し込み追加点を奪う。初陣だった九州選抜を勢いづけるに十分の2発となった。

 Jリーグ開幕戦の悔しさを少しは晴らすことができたかもしれない。根本は特別指定選手として参加する湘南ベルマーレの今季開幕戦、2月27日の鳥栖戦でベンチ入りすると、後半36分から途中出場。すると同41分、DF舘幸希のスルーパスからGKと1対1の状況を迎える。

 しかし前に出てきたGK朴一圭より先に触ったが、シュートは枠右にわずかに外れていった。チームも0-1で敗戦。プロの舞台でのワンプレーの重要さを嫌というほど体感させられた。

「試合後に何十回と映像を見たのですが、GKのパク選手をかわせたし、止まれなかったと思うのでPKも貰えたかなって思いました。多くの方にあそこにいることが大事と言ってもらったけど、結局決めきれていない。日頃から緊張感をもって練習していきたいです」

 1年前から特別指定選手としして登録されていることで、頻繁に湘南の活動に参加。最近はFW石原直樹の動きを参考にプレーに磨きをかけているという。具体的にはどちらに渡るか分からないようなボールを蹴ってもらい、収める練習を積極的に行うことで、特長であるポストプレーに磨きをかけようとしている。

 デンチャレには1年生の時にも参加。ただ当時は同タイプのFW梅木翼(現山口)との競争に敗れ、控えに回った。「当時は点も取れなかったし、全日本選抜の上田綺世選手(鹿島)をみていても、自分に足りないものを痛感させられた」。その悔しさを常に持って成長を促してきたという。

 J1クラブ内定選手として、大学リーグで圧倒的な力を示さないといけないことも分かっている。しかし今の根本の実力を疑うものはもういない。大学最終学年は今まで以上の飛躍を遂げる1年にしてみせる。

(取材・文 児玉幸洋)
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