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東海選抜10番は1年生、澤登監督が「彼をJに送り込むことが今の僕の目標」と惚れ込む逸材

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MF古長谷千博(常葉大1年=清水桜が丘高)

[3.4 デンチャレ 東海選抜1-5関東C・北信越選抜]

 澤登正朗監督が「風穴を開けたい」と話すなど、関東C・北信越選抜撃破に燃えていた東海選抜だったが、1-5で大敗。指揮官も「完敗でしたね」と肩を落とした。

 ただし期待の1年生10番が一矢報いた。後半27分、東海選抜はエリア内でMF榎本啓吾(東海学園大3年=千葉U-18)が倒されてPKを獲得。これをMF古長谷千博(常葉大1年=清水桜が丘高)が決めて1点を返した。

 清水桜が丘高時代もエースナンバーの8番を背負った中心選手。しかし当時はサイドアタッカーだったが、進学した常葉大で指導を受ける澤登監督の意向でボランチに転向した。そのことでプレーの幅が広がり、1年生で選抜の10番を託されるほど逞しさを増した。

 澤登監督も「将来が楽しみ。彼をJに送り込みたいというのが今の僕の目標」と惚れ込むほどの逸材。ただ現状では「まずは筋力をつけよう。そのうえでもう少し判断のスピードを上げていこう」と上のレベルに対応させる基礎を教え込んでいる段階で、本人も「食事や筋トレをもっと出来ればいい」とまずは明確な課題の克服に挑んでいる。

 またこの試合では、「試合前から意識していた」という同学年のMF山内翔(筑波大1年=神戸U-18)との差も痛感させられた。「体つきが全然違った。ボールを持った時の落ち着きと視野が全然違うなと思いました」と完敗を認めざるを得ない現実を突きつけられた。

 しかし「どれだけ彼に近づいて追い越せるか」という身近な指標を作ることも出来た。「ボランチでドリブルやチャンスメイクを出来る選手になりたい。大島僚太選手のような選手を目指したい」。今後も日本サッカー史に名を残すレジェンドパサーの指導の下で、飛躍的な成長を目指していく。

(取材・文 児玉幸洋)
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