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“不細工な形”でも…大分・片野坂監督「勝ち点3はわれわれにとって大きなこと」敵将はGK高木駿に脱帽

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大分の2点目はMF小林成豪

[3.6 J1第2節 横浜FC1-2大分 ニッパツ]

 序盤の連続得点以外は劣勢が続いた大分トリニータだったが、最後まで全員で耐え抜いて勝ち点3を獲得した。片野坂知宏監督は「トリニータのサッカーができなかったのは反省」と厳しい表情を浮かべながらも、「勝ち点3を取れたのはわれわれにとって大きなこと」と前向きに振り返った。

 公式記録のシュート数は大分の5本に対し、横浜FCは17本。片野坂監督が「(横浜FCは)攻撃でも守備でも良さがあって、抑えるところをしっかり抑えられた」と振り返ったとおり、全体の試合内容では相手に上回られる形となった。

 それでも、勝ち点3を掴んだのは大分だった。

 前半9分にDF三竿雄斗、同11分にMF小林成豪のゴールが次々に決まって2点を先取すると、同30分にMF手塚康平の美しい直接FKで失点したが、その後は「相手のGKの高木君が素晴らしかった。本当に当たっていた」(横浜FC・下平隆宏監督)と敵将にも称えられたGK高木駿や鬼気迫るシュートブロックを見せたDF坂圭祐らの奮闘で追加点は許さず。後半ラストプレーのオフサイドにも助けられ、最後まで1点のリードを守り抜いた。

 片野坂監督は試合後のオンライン会見で「やりたい攻撃、トリニータのサッカーができなかったのは反省。課題が残るところは90分を通してあった」と振り返り、中3日で控える次節のG大阪戦に向けて「連戦で短い期間の準備しかないが、少しでも修正して合わせられるようにしたい」と改善を誓った。それでも今季は降格4枠という厳しいシーズン。指揮官は「格好良い勝ち方ではなく、不細工な形だったかもしれないが、勝ち点3を取れたのはわれわれに取って大きなこと」と勝利の価値をさらに強調していた。

 その姿勢は選手たちも同じだった。昨季はそれほど回数の多くなかったビルドアップからの攻撃参加で先制点を奪った三竿が「J1で勝ち点3を取るのは簡単なことじゃない」と述べると、昨季2試合無得点からの復活ゴールを挙げた小林も「内容より勝てたことがよかった」ときっぱり。主力の流出を経て迎えるJ1挑戦3年目、新たな色を加えた大分は勝ち点3を積み上げながらチームを成熟させていく構えだ。

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