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今季初勝利に導く2発! 柏FW呉屋にネルシーニョ監督も期待寄せる「非常に重要な選手」

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[3.6 J1第2節 柏 2-1 湘南 三協F柏]

 “らしさ”を見せた2ゴールとなった。柏レイソルFW呉屋大翔はチームの今季ファーストゴールを含む2得点を奪取。今季公式戦で初白星をもたらした。

 柏は開幕節でセレッソ大阪に0-2で敗戦。さらに3日のルヴァン杯グループリーグ初戦では横浜FCにも0-1で敗れ、2試合連続で無得点に終わっていた。勝利を手にするためにまず必要な今季初得点。昨季のJ1リーグ得点王でMVPのFWオルンガが移籍で抜けたが、今季は呉屋がエースストライカーとして名乗りを挙げた。

 前半14分、FWクリスティアーノが右サイドに展開し、DF高橋峻希がサイドからクロスを上げる。PA内の呉屋は冷静に頭で合わせ、ゴール左隅に決めてみせた。チームのファーストゴールとなったが、同43分には湘南にゴールを許し、前半は1-1で折り返す。しかし後半22分、再び呉屋が均衡を破った。

 呉屋は中盤に下がり、MF大谷秀和の縦パスを横に流す。受けた江坂がPA右にボールを通すと、MFヒシャルジソンがクロスを上げる。PA内のMF椎橋慧也が頭でファーサイドに送り、最後は呉屋が持ち前の嗅覚で反応し、左足でワンタッチ。勝ち越しゴールを沈め、2得点で今季公式戦初勝利に貢献した。

 前節でJリーグ通算100試合を達成した27歳。今節の試合前のセレモニーでは家族から花束を渡される場面もあった。昨季は出場機会に恵まれない時期もあったが、ネルシーニョ監督は今季の呉屋に大きな期待を寄せる。試合後には「1トップで決定的な仕事をしてくれた」と称賛。「新たな役割を担ってもらっている。彼に求めることは得点を取ること。しかし得点を取れないときでも、戦術的に彼の存在は非常に重要。引き続きチームのために得点もそうですし、戦術的なところを遂行してほしい。どの選手もそうだけど、彼は非常に重要な選手です」と語った。

 呉屋は1点目について「(相手は)上背がなかったので、ちゃんとすれば勝てるかなというのはありました」と振り返る。2点目は「フォーメーションが変わってからボールもスムーズになったので、くぐれそうだなって思いました」と回想。椎橋のアシストには「シイがニアに入ったのが見えたので待っておこうかなと。ファーで構えてました」と味方の動きに合わせたことを明かした。

 オルンガ移籍後の1トップ起用には、本人も深く意識はしていないという。「監督からもチームメートからも言われているわけではない。周りは意識しちゃうけど、僕は違うプレーができるので、それをしようと思って。あんまりプレッシャーはかかりすぎずやれていると思います」と自身の考え方を語る。「ボールさえ合えば決めれるなっていう感覚はあったので、心配はなかったです。プレッシャーというよりかはゴールを取らないと楽しくないっていう感覚のほうが大きい。過度に取らなきゃっていうよりかは、ある程度ラフには考えています」。昨季得点王の残像は消え、これからは呉屋が新エースとしてチームを牽引していく。

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