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[MOM722]関東C・北信越選抜FW小森飛絢(新潟医療福祉大2年)_“プロでヒーロー”にを実現させるために

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FW小森飛絢(新潟医療福祉大2年=富山一高)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.6 デンチャレ準決勝 九州 3-4 関東C・北信越]

 間違いなくこの試合の「ヒーロー」だった。

 前半を2点ビハインドで折り返した関東C・北信越選抜は後半開始からFW小森飛絢(新潟医療福祉大2年=富山一高)を投入する。するとわずか10数秒、左サイドでボールを受けた小森はワンタッチから振り向きざまに右足を振り抜くと、これが鋭くGKのニアを抜いて反撃開始の1点になる。

 さらに後半14分。今度は小森が左サイドのMF大森渚生(日本大3年=東京Vユース)に預けて中に入る。クロスはDFに引っ掛かったが、こぼれ球を押し込んで同点。そして同26分にはMF高岸憲伸(中央大3年=星稜高)が高い位置でボールをカット。スルーパスに反応した小森がハットトリックを決めて試合をひっくり返した。

「(前半ベンチで見ていて)風があるのが印象的で、相手も5バックで守ってきていたので守備が固いなと思っていました。試合に入れば中盤とDFの間でボールを受けてターンしてゴールに向かうようなプレーを意識していました。(今大会の)一戦目と二戦目は自分がゴールがない中で周りが得点していたので、自分も取りたいという気持ちはありました。今日取れて本当に良かったです」

 富山一高時代はインターハイで得点王を獲得。高校卒業後のプロ入りを目指し、直前まで判断を仰いでいたが、叶わなかったことで新潟医療福祉大に進学した。しかし大学入学後も意識するのは常に「プロ」。当時感じたスピード感の不足や体幹の弱さを克服することに力を入れて取り組んでいる。

 さらに高校時代はトップ下を主戦場としていたが、大学では2トップの一角として先発することが多くなった。そのためより得点を求められるようになり、前線でキープする役割をこなすなど、プレースタイルにも変化が出てきているという。

「大学生は2、3年生が大事だと聞いていましたし、4年生で目を付けてもらえると思うので、2、3年生が勝負の年だと思っていたので、3年生はアピールして、プロになれたらいいなと思います」

 飛絢と書いて「ひいろ」と読む。間違いなく「ヒーロー」、主役になることを期待されて授かった名前だ。「プロのスカウトもいっぱい来てくれているので、将来の夢であるプロサッカー選手になるためにアピールしたいです」。目標はあくまでも“プロでヒーロー”になること。現実にすべく、飽くなき努力が続ける。


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