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逞しさ増した日本高校選抜、デンチャレ交流戦で大学生の中四国選抜を7-1で撃破!!東海選抜にも善戦

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日本高校選抜が大学生からの白星も獲得してデンチャレを終えた。(写真は3日)

 日本高校選抜が逞しさを増して「第35回デンソーカップチャレンジサッカー 熊谷大会」(デンチャレ、3月3日~7日)を終えた。新型コロナウイルスの影響によって例年行われていた欧州遠征が中止となり、大学サッカーの地域選抜大会であるデンチャレに初参戦。予選リーグで関西選抜に3-4、優勝した関東選抜Aと1-1で引き分けて「大学生相手にも戦える」ことを証明した日本高校選抜は敗退したものの、6日の交流戦で中国・四国選抜を7-1で倒し、“初勝利”を飾っている。

 7日の全日程終了後、電話取材に応じた蒲原晶昭監督(佐賀東高)は「(関西、関東A相手に健闘するなど)良いチームに仕上がっているけれど、勝つためにはもう一個やらないといけないね、ちょっとしたことでも言葉で解決することがたくさんあるよね、という話をしていました。そこで結構みんなで声を掛けるようになりました」と説明する。

 大学生相手に健闘したことに満足するのではなく、2試合予定されていた交流戦での連勝に挑戦。メディアを含めて無観客試合として実施された中国・四国選抜戦は後半立ち上がりに先制点を奪われたものの、同点に追いついた。

 蒲原監督によると、左サイドからMF吉田陣平(佐賀東高2年)がドリブルで仕掛け、外側から追い越したFW安斎颯馬(青森山田高3年)へパス。そのクロスをMF小宅空大(帝京大可児高3年)が1タッチで合わせて1-1に追いついたという。

 さらに、高校選抜は佐賀東で蒲原監督の指導を受ける吉田が魅せてゴールを奪う。「(吉田が)パス受けてドリ(ブル)でシュートと思いきや、もう一個反転でかわしてシュートを決めた」(蒲原監督)。その後ハンドで獲得したPKを安斎が決めると、直後の相手キックオフでGKへプレッシャーを掛けたFW崎山友太(米子北高3年)がインターセプトからゴールを奪う。

 その後も安斎、崎山、MF宇野禅斗(青森山田高2年)がゴールを決めて7-1。蒲原監督が「(大学生の中に入っても)何の気負いもなく、果敢にやってくれている。(無観客で配信もなかったが、)見て頂ければ、(彼らの)逞しさが分かったと思うんですけれどね(微笑)」と賞賛する戦いで大学生から白星をもぎ取った。

 デンチャレ最終戦となった7日の交流戦は、東海選抜と対戦。前半、ポゼッションされる中でボールをどう奪いに行くのか定まらなかったという。チャンスも作れずにストレスの溜まるような前半。それでも、ハーフタイムにゲーム主将の安斎を中心に選手間で声を掛け合い、どこでプレッシングのスイッチを入れるのかを確認した。

 その結果、後半は「大分改善していきました」(蒲原監督)。今大会、一際逞しい動きを見せていた宇野や怪我から復帰のCB一瀬大寿(山梨学院高3年)、CB板倉健太(山梨学院高3年)のコーチングによって連動した守備を見せた高校選抜は、安斎が決定機を迎えたほか、崎山のシュートなどチャンスも作り出したという。1点を奪いに行ったところで失点して0-1で敗戦。それでも、宇野や好守を連発したGK藤井陽登(矢板中央高2年)ら1、2年生を含めた個人、チームとしても逞しく成長を遂げた大会になったようだ。

 高校選抜のディフェンス面を担当した中村真吾コーチ(米子北高)は、各選手の対応力の高さを評価。「各チームのやり方が違う中で良くやっている。特に守備は難しいです。最初は上手く行かないけれど、次の試合で修正できるから凄い。それが試合の流れの中でできるようになればもっと良いので、それができるように」と期待した。

 21年の高校選抜の活動は3月下旬に開催される強化合宿が最後。ここでも“格上”との対戦が予定されている。蒲原監督は「良かった、悪かったありながら、大分チームとして出来上がったと思いますね。(解散前のミーティングでは)『次が最後なので、この勢いで(最後の相手を)倒して終わろう』という話をしました」。デンチャレで“歴史的1勝”を挙げた高校選抜が最後となる活動でもチームとしてまとまり、個々の力を最大限発揮して白星を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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