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イファインの「上に立つ」。山梨学院FW佐竹祥太はライバル以上のゴール、勝利に繋がる活躍目指す

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強敵とのポジション争いを制して活躍することを誓う山梨学院高FW佐竹祥太

 ポジション争いのライバルはFW茂木秀人イファイン(2年)。日本一に輝いた選手権でも素材感を示していたJクラブ注目のストライカーだ。だが、山梨学院高(山梨)FW佐竹祥太(2年=FCヴィアージャ出身)は今年、“学院にこんなFWがいたのか”と自分の存在を見せつける気持ちでいる。

 180cmの長身FW佐竹は山梨県選抜で10番を背負った実力者で、昨年はプリンスリーグ関東の先発も経験して選手権で登録30名入り。選手権での出番は無かったが、「常に意識高くさせてくれます」という存在の茂木超えを誓って高校ラストイヤーをスタートしている。

「イファインは常に良いプレーしますし、同学年として自分も負けていられないなという気持ちがありますし、2人で出るということを自分はあまり考えていなくて、『自分が上に立つ』という思いでいますね」。もちろんチームが勝つためにプレーすることが第一。その上で注目プレーヤー以上の活躍をして自分がFWのポジションを獲得するつもりだ。

 ボールキープ力秀でた佐竹は、ゴール前で自ら持ち込んで決めることも、周囲を使う巧さも持つFWだ。高いレベルの相手でもフィジカル負けしないことなど課題もあるが、どちらかというと大人しい性格を変えて周囲への要求を増やし、シュート練習を重ねて得点数向上を目指している。

 取材日のトレーニングもGKの前に飛び込んでヘディングでゴール。FWロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)が憧れだという佐竹は、「自分はザ・ストライカーというのを求めていきたい」と力を込めた。

 ライバルの茂木はフィジカルコンタクトの強さに加え、DFを外してのシュートなど巧さの光るFWだ。佐竹は「イファインは綺麗でなおかつ正確。でも、1点は1点なのでどんなゴールでも毎試合点を獲って、上に立ちたいと思っています。(山梨学院のFWは)イファインだけではないと思わせたいし、イファインは去年出ていて注目されているので、そういう部分で自分も今年注目されたいなと思っています」とライバルを認めた上でそれ以上に決め続けることを誓った。

 そして、今冬は立てなかったピッチで活躍して全国連覇へ。「悔しさを晴らすようなプレーでチームを勝利に導いて行って、なおかつ自分も活躍していきたい」。そのために、茂木を含めたライバルたち以上の日常を過ごす。

(取材・文 吉田太郎)

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