[3.10 J1第3節 柏0-1名古屋 三協F柏]

　昨シーズンは期限付き移籍したアビスパ福岡の主力としてJ1昇格に貢献。DF上島拓巳は2年ぶりに柏レイソルへと復帰し、新シーズンを迎えた。

　C大阪とのJ1開幕節(●0-2)では前半に一発レッドを食らう苦い復帰戦となってしまったが、中3日の公式戦、ルヴァン杯・横浜FC戦(●0-1)でも先発、第2節・湘南戦(○2-1)は出場停止のため欠場したが、名古屋戦では再び同じ東京五輪世代であるDF大南拓磨とともにセンターバックへ。フル出場を果たし、ネルシーニョ監督からの信頼の高さがうかがえた。

「自分のミスもあってなかなか結果がついてこない中で、メンタリティ的にはうまく切り替えてゲームに臨めた」という上島。しかし、決定機と言える場面をつくることができず、「流れを引き寄せられない前半」だった。一方で名古屋の攻撃陣にもチャンスを与えていなかった中で、後半にショートカウンターから先制点を与えてしまう。

　後半の中盤以降はFWクリスティアーノとMF仲間隼斗の投入で流れを変えて攻勢をかけた柏だが、名古屋の誇る堅守を割ることはできなかった。「大きなミスなく試合を終えられたのは前の2試合と比較してよかったところですけど、結果がついてこなかった」と敗戦に唇を噛んだ。

　中2日でやってくる次節は、敵地での王者・川崎F戦だ。出場3試合で4ゴールと好調のFWレアンドロ・ダミアンを警戒すべき相手として挙げた上島は、「相手のストライカーをおさえてチームの勝利に貢献したい」と次戦へと視線を向けていた。

(取材・文　奥山典幸)

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