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バルセロナ奇跡の再現ならず…大量リード守ったパリSGがCL準々決勝へ!

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パリSGが2試合合計5-2で勝利

[3.10 欧州CL決勝T1回戦 パリSG 1-1 バルセロナ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の決勝トーナメント1回戦第2戦が10日に開催され、パリSG(フランス)はホームでバルセロナ(スペイン)と1-1で引き分けた。この結果、2試合合計5-2で2シーズン連続のベスト8進出が決定。バルセロナは2006-07シーズン以来、14年ぶりの16強敗退となった。

 カンプ・ノウで行われた第1戦はアウェーのパリSGが4-1で勝利。2016-17シーズンの同対戦で第1戦の0-4から2戦合計6-5と大逆転を果たした奇跡の再現を狙うバルセロナは、MFフレンキー・デ・ヨングを中央に据えた3バックでスタートした。

 序盤からFWウスマン・デンベレがスピードを生かして相手の背後を突き、FWリオネル・メッシやFWアントワーヌ・グリーズマンがライン間でボールを引き出してチャンスメイクしながら攻撃のペースを握る。

 パリSGが徐々に前からボールを奪いに来るようになった前半の中盤からは、立て続けに決定機を創出。前半23分、ワイドに開いてパスを受けた右ウイングバックのDFセルジーニョ・デストがPA内右に持ち込み、右足で強烈なシュートを放つ。しかし、GKケイラー・ナバスに触られてクロスバーにヒット。同24分には裏を取ったデンベレがPA内左から中央へ折り返し、フリーのメッシに合えば1点というビッグチャンスを迎えるが、モノにすることはできない。

 先制できずにいると前半25分、3バックの右を務めていたDFオスカル・ミンゲサが抜け出そうとしたFWキリアン・ムバッペを止め、イエローカードを受ける。不用意なチャレンジができなくなった中、ミンゲサは直後の同26分に再びムバッペに対して激しいチャージ。2枚目とはならなかったが、バルセロナに不穏な空気が漂い始める。

 すると前半28分、ミンゲサが与えたCKの流れからパリSGのDFレイバン・クルザワがPA左脇から低いクロスを送り、中央のFWマウロ・イカルディがDFクレマン・ラングレと接触して転倒。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を経て、同29分にPK判定となった。

 前半30分、PKキッカーを担ったムバッペが右足で豪快にゴール左へ蹴り込み、パリSGが先制に成功する。ムバッペはハットトリックを達成した第1戦に続き、バルセロナ戦4得点目となった。

 バルセロナは前半35分にミンゲサを下げ、同ポジションにDFジュニオール・フィルポを投入。同37分には敵陣中央でパスを受けたメッシが左足で持ち出し、凄まじい威力のミドルシュートを見舞う。アウトにかかったボールがゴール左隅に吸い込まれ、1-1とした。

 さらに前半アディショナルタイム1分、グリエーズマンがPA内中央でクルザワのファウルを受け、PKを獲得する。同アディショナルタイム3分にキッカーのメッシが左足でゴール左を狙うも、GKナバスにセーブされ、前半は1-1で終了となった。

 ハーフタイム明けからも攻勢をかけるバルセロナ。後半16分、DFジョルディ・アルバがゴール前に入れたパスからメッシが好機を迎えるが、複数のDFにブロックされ、その後の混戦も得点には至らない。

 後半24分には左CKからキッカーのデンベレが右足でクロスを送り、ニアのMFセルヒオ・ブスケツがバックヘッド気味に合わせる。しかし、ゴールを襲ったボールは好反応を見せたGKナバスに弾き出された。

 最低3ゴールを奪わなければ敗退が決まるバルセロナは、終盤も相手を押し込み続ける。パリSGは怪我明けのDFアレッサンドロ・フロレンツィが後半32分に負傷交代するアクシデントもあったが、第1戦からの大量リードを生かし、合計スコア5-2で危なげなく準々決勝に駒を進めた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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