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過去4年の選手権王者がリーグ戦で激突!山梨学院vs静岡学園は双方に課題と収穫もハイレベルな80分間

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山梨学院高静岡学園の熱戦はスコアレスドロー

[3.13 時之栖チャレンジカップ 山梨学院高 0-0 静岡学園高]

 13日、時之栖チャレンジカップで今冬の選手権王者の山梨学院高(山梨)と19年度選手権王者の静岡学園高(静岡)が激突。雨中の熱戦は0-0のドロー決着となった。

 前橋育英高(群馬)、青森山田高(青森)、静岡学園、山梨学院と過去4年の選手権王者が一堂に会した時之栖チャレンジカップ。ともに今大会初戦となった山梨学院と静岡学園の一戦は、互いの狙いが立ち上がりからぶつかり合う。

「もう新人戦も戦ってきていますし、このチームで2か月ぐらいやってきていますからね」と川口修監督も話す静岡学園は、ワンボランチのシステムにトライ。中盤の底を務めるMF玄理吾(2年)、DF伊東進之輔(2年)とDF荒井駿希(2年)のセンターバックコンビから丁寧にボールを繋ぎつつ、ゴール前では自由なアイディアを披露。前半8分にはMF松永颯太(2年)の右クロスから、ニアでFW持山匡佑(2年)がヘディング。ボールは枠の左へ外れたものの、ストライカーがチャンスに絡む。

 一方の山梨学院は「今はいろいろ模索している段階ですけど、奪ってからキュッと切り替わって速い攻撃に行けたりするような所は継続しています」と長谷川大監督が語ったように、強度の高い守備から2トップのFW大島悠斗(2年)とFW茂木秀人イファイン(2年)を走らせる攻撃に活路。13分にはMF野田駿人(1年)の右クロスに、茂木が頭で合わせるも静岡学園GK生嶋健太郎(2年)の正面。先制点は奪えない。

 34分は静岡学園。左SB野村海翔(2年)が対角にクロスを送り込むと、ファーに潜った持山のボレーは枠の右へ。39分は山梨学院。2本続けて左SB山口宇汰(2年)が蹴ったCKの流れから、こぼれを叩いたCB保坂好寿(2年)のシュートは生嶋がキャッチ。「結構守備の時間が長かったんですけど、全員が集中できていたと思います」とは山梨学院のMF石川隼大(2年)。静岡学園が押し気味に進めつつ、山梨学院が常に刺せる雰囲気を漂わせた前半はスコアレスで折り返す。

 後半に入ると、7分には山梨学院に決定機。左サイドを運んだ山口が思い切りよく放ったシュートは生嶋がファインセーブ。MF長島大翔(2年)が頭で残し、茂木が狙ったボレーは枠を越えるも、「相手からすると、常に何か自分たちのやっていることの裏側に刃物を突き付けられているような気にさせるスタイル」(長谷川監督)の一端が。

 やり返したい静岡学園も「後半になってボールが収まるようになって、彼の良さが出始めましたね」と指揮官が言及した持山がより流れに関わり出し、15分にはその持山を絡めた連携から松永が、16分にはワンツーから持山が続けてフィニッシュも、ともに山梨学院GK吉久隆宏(2年)がビッグセーブで意地を見せる。

 互いに交代選手を使って状況の打開を図る中、28分の山梨学院は大島が左から好パスを通すも、茂木のトラップが大きくなりシュートを打てず。終盤の37分にも山口、大島と繋ぎ、MF崎山亮(2年)が左から上げたボールに、途中出場のFW佐竹祥太(2年)が突っ込むもオフェンスファウル。40+1分には静岡学園も切れのあるドリブルを続けていたMF古川陽介(2年)の仕掛けから、松永のミドルはクロスバーの上へ外れ、0-0でタイムアップを迎えた。

「我々は試合をやりながら『ああ、相手がこういうスタイルで来るな』とわかってくれば対応できるので、そのあたりはうまく対応できたのかなと思います」(川口監督)「そんなにたくさんやられたわけではないし、逆に自分たちも『(ゴールを)入れとけよ……』というのがありましたけど、守備陣が粘り強くやれたのは大きな収穫かなとは思います」(長谷川監督)。双方に課題と収穫をもたらした雨中の熱戦は、内容の濃いスコアレスドローとなった。

(取材・文 土屋雅史)

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