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「相当、利いとった」1年生ボランチMF肥塚秀斗、立正大淞南の中国初戦で躍動

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立正大淞南高の1年生ボランチMF肥塚秀斗

[3.13 中国高校新人大会 広島観音高 1-3 立正大淞南高]

「今日は相当、利いとった」。

 立正大淞南高(島根)の南健司監督は、1年生ボランチMF肥塚秀斗(サルパFC出身)について高評価していた。これまで1ボランチだったが、前日練習からMF谷野峻(2年)とのダブルボランチへ変更。だが、「戸惑う部分もあったんですけれども、試合でコミュニケーションを取りながらできたので良かった」という肥塚は、谷野とともに守備面、そして奪った後のボールを繋ぐ部分で貢献度大の働きを見せた。

「相手は上手い選手が多かったんですけれども、自分の仕事は攻撃の芽を潰したり、奪ってから攻撃に繋ぐところなので、きょうは意識してできたと思います」。試合へ向けた移動中、フランス代表MFエンゴロ・カンテ(チェルシー)の映像を見ていたというボランチは、イメージに近い動きができたようだ。

 加えて0-0の後半6分には、敵陣PAで攻撃に絡むと「あれは練習して意識している」という絶妙なヒールパスでMF三原弘稀(2年)の先制ゴールをアシスト。強豪対決でアイディアも表現した。

 選手権出場、南監督からの指導を受けることを希望して立正大淞南へ進学。「淞南の攻撃的なサッカーをするためには守備も重要。自分はその部分で自信があったので淞南へ行きました」。まだまだ成長の余地はあるものの、ボールを奪う力と繋ぎの巧さを武器に台頭を続けている。今大会の目標は「優勝」。幅広い動きで立正大淞南を支えるMFが準々決勝以降も活躍を続け、中国タイトルを掴み取る。

(取材・文 吉田太郎)

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