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[MOM3412]瀬戸内DF有吉勇人(2年)_攻撃強みの長身CB、弾丸ショットで2戦連発!

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後半18分、瀬戸内高CB有吉勇人(3番)が同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.14 中国高校新人大会準決勝 瀬戸内高 1-1(PK8-7)米子北高]

 攻撃的CBの弾丸ショットが同点ゴールとなった。0-1の後半18分、瀬戸内高(広島)は左ロングスロー。クリアボールをCB有吉勇人(2年=レノファ山口U-15出身)が右足で撃ち抜くと、強烈な一撃がゴール右へ突き刺さった。

「自分でもビックリしました。(こぼれ球を狙っていて、)抑えて打ったら入りました」と有吉。午前中の作陽高(岡山)戦でもカウンターからゴールを奪っている有吉は、2試合連続ゴールで決勝進出に貢献した。

 ポジションはCBだが、自信を持っているのは攻撃面だ。間接視野によって、ギリギリまで相手の動きを見極めてからパスを出すことができる特長の持ち主。利き足と逆の左足の質も高い。その有吉は、堅守・米子北高(鳥取)の守りのわずかなズレを見逃さずにFW、シャドーの選手への縦パスを成功。「ビルドアップは自分の強み。相手を見てやろうと思っています」という状況判断の良さ、ビルドアップ能力を表現していた。

 田中健二郎監督も「後ろからの起点になれるので、彼が縦パスを何本入れられるか」と重視するCB。また、身長182cmのサイズも魅力の有吉は、守備能力高いCB平山歩夢(2年)やセカンドボールを回収する中盤のサポートを受けながら、対人強い米子北相手に空中戦、地上戦で対抗し、最少失点で終えたことを前向きに捉えていた。

 初優勝まであと1勝。「守備もチーム全体で、ゼロでしっかり抑えるのもそうですし、自分からの得点とか得点に繋がる前のくさびとかも頑張っていきたい」。決勝では有吉にとって地元・山口の代表校で、山口U-15時代のチームメートもいる高川学園高と対戦。練習試合で勝利しているという相手に攻守で力を発揮し、中国新人初優勝を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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