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終了間際の連続失点、PK負けの悔しさは「誰よりもある」。高川学園の新リーダーは全国で昌平へのリベンジ誓う

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新生・高川学園高のチームリーダー、左SB奥野奨太主将

[3.15 中国高校新人大会決勝 高川学園高 1-1(PK4-3)瀬戸内高]

 選手権ではV候補の昌平高(埼玉)を2-0と追い詰めながら、後半終了間際の連続失点で追いつかれ、PK戦で敗退。新生・高川学園高(山口)はこの悔しさを胸にスタートを切っているが、特に悔しさをエネルギーに変えている選手が左SB奥野奨太主将(2年=高川学園中出身)だ。

「最後の失点(後半アディショナルタイム5分)が自分のマークで失点してしまったので、その悔しさはこのチームで誰よりもあると思いますし、『もう一回やり返したい』という気持ちが自分は強いので、またあの舞台でできれば昌平と当たって『やり返したい』と思っています」

 新チームでは主将。前主将のMF新山大地(3年)ら先輩のチームリーダーたちが受け継いできた「13」を背負って中国新人大会を戦った。「高川のこの『13』というものは先輩方が築き上げたものなので、(背負えることは)嬉しいです」。その奥野は、決勝でも左サイドで献身的にアップダウンを続けていた。

「チームのために自分がどういうことができるかというと、そういうこと(アップダウン)しかできないので、全力で走るということを意識してやりました」。加えて的確なカバーリングでゴールを守り、鋭い左足クロスでチャンスを演出するなど、攻守でチームを支えた。

 選手権の悔しさを必ず全国で晴らす。「今年のチームは去年から出ている選手がいっぱいいて良いチームだと思うので、その良いチームを僕がどうまとめていくかが勝負だと思うので、個々が強い中、チーム一丸となってまとめられるように頑張っていきたい」。悔しさと強い責任感を持つ新リーダーが、チームメートとともに「強い高川」を作り上げる。

(取材・文 吉田太郎)

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