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堂安&久保と初共演なるか…U-24指揮官も三笘への期待隠さず「もう一段階成長している」

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川崎フロンターレ所属のMF三笘薫

 日本サッカー協会(JFA)は19日、U-24アルゼンチン代表との2試合に臨むU-24日本代表メンバーを発表した。川崎フロンターレ所属のMF三笘薫が2019年12月の長崎合宿以来となる復帰。間近に控える本大会に向け、これまで同時に選ばれることのなかったMF久保建英、MF堂安律との初共演に期待がかかる。

 五輪世代では最年長にあたる1997年生まれの三笘は筑波大時代の2017年12月、最初の活動となったM-150杯(タイ)で初招集。トゥーロン国際大会、アジア大会をはじめとする多くの海外遠征にも参加してきた。その一方で、久保ら欧州組との融合が試された18年夏のコパ・アメリカ、19年秋の広島合宿はいずれも不参加。国内組中心で臨んだ昨冬のAFC U-23選手権メンバーからも外れており、本大会の代表入りはやや厳しい状況にあるとみられていた。

 しかし、コロナ禍で行われた昨季のJリーグでの活躍により、再び代表復帰のチャンスをつかんだ。プロ1年目の昨季はJ1リーグ戦30試合で13得点を記録。今季も開幕からハイパフォーマンスを発揮し、6試合1ゴール2アシストという結果以上に、ドリブルで対面の相手を剥がしたり、積極的なスプリントでダイナミックなパスを引き出したりといった姿が目立っている。

 今月の活動期間でA代表を率いる森保一監督に代わって、U-24日本代表の指揮を執る横内昭展監督も三笘の成長を認識している様子。この日オンラインで行われたメンバー発表会見の場で「立ち上げ当時から見ている選手として、またもう一段階成長している選手の一人だと思っている」と語っていた。

 横内監督が目を見張ったのは、三笘がプロの世界で身につけた力強さやタフさだという。

「彼が大学の頃から見ているが、Jリーグでプレーしていて、一段と力強さが出てきたと感じている。以前から技術、テクニック、アイデアを持ち合わせた選手だったが、時折力で押さえつけられて消えてしまうことが最初の頃はあった。いまJリーグを見ていると、力で押さえられても引き離せるタフさが出ている。それが好調につながっていると思う」。

 そんな三笘はこれまで五輪代表が積み上げてきた3-4-2-1システムであればシャドー、昨年末の千葉合宿でテストした4-2-3-1システムであれば川崎Fと同じ左ウイングでプレーする見込み。横内監督は「川崎Fでは左サイドで起点になってやっているが、このチームを立ち上げた時は3バックのシャドーでプレーしていた。ここしかできないではなく、ちょっと違うポジションでも順応できると思っている」と期待を寄せた。

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