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[MOM3415]習志野FW森谷寅太(新3年)_「理想形」の1タッチシュートで同点弾

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後半15分、習志野高FW森谷寅太が同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.20 イギョラ杯予選リーグ 習志野高 1-1 桐光学園高]

「理想形」のゴールだった。習志野高(千葉)は0-1の後半15分、右サイドからボールを動かすと、中央のFW山本龍之介(新2年)が斜めのスルーパス。左サイドから走り込んだFW森谷寅太(新3年=VIVAIO船橋出身)が左足ダイレクトでゴールへ流し込んだ。

 この日、森谷はFWで先発し、後半から左SHへ。「相手の右SBと右CBの間が空いていると感じたんですよ。そこを攻めればチャンス生まれるかなと考えていて」という森谷は、その間を狙うチャンスが来ることを待ち続けていた。

 そして、このシーンでは山本が収めた際にできたスペースを思い切り良く突いて1タッチシュート。「最近、ダイレクトでのシュートを意識するようになって、ダイレで打つとGKのタイミングを外せたりして流すだけで決められるので意識するようにしました。自分の理想とするゴールを決めることができました」という一撃を喜んだ。

 競り合いで奮闘し、守備面での貢献度も高かった森谷は、指揮を執った金子大助コーチがマン・オブ・ザ・マッチに指名する活躍。だが、本人は「自分の持ち味はドリブルなので、そこを出せなかったのは悔しかったです」と首を振る。後半開始直後に抜け出すシーンなどあったが、ドリブルを得意とする選手としてはボールを受ける回数を増やせずに悔しい内容。今後は、カットインのスピードとタッチを意識したドリブル、そしてシュートの本数を毎試合増やすことを心がけていく。

 目標の選手はベルギー代表FWエデン・アザールだ。「自分でも決められるし、人に決めさせることもできる選手になっていきたい」という姿に近づけるように日々努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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