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4失点完敗の東京V・永井監督「自信と過信は紙一重」…“J2独走”4戦5発の小池には称賛「だから結果が残せている」

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開幕4試合5得点のMF小池純輝

[3.20 J2第4節 東京V2-4金沢 味スタ]

 開始4分に幸先の良い先制点が決まったが、終わってみれば2-4の敗戦となった。東京ばヴェルディの永井秀樹監督は「自信は必要だが、過信になってしまうと今日みたいな悔しい試合になる。もう一度謙虚に真摯に反省して、次の試合に向けて選手と向き合っていい準備をしたい」と振り返った。

 DF平智広、MF井出遥也といった中心選手が復帰して迎えたJ2第4節・ツエーゲン金沢戦、立ち上がりは理想的だった。引いて受けた井出のロングスルーパスが前線に通ると、左のハーフスペースからMF小池純輝が突破。独走状態からネットを揺らし、重要な先制点を奪った。

 小池はこれで今季4試合目にして5ゴール目。豊富なゴールパターンで得点ランキング独走状態をキープした。「彼は当たり前のことを当たり前に何度もやる。背後を狙って1回、2回でなかなか裏を取れない状況でも3回、4回と何度もやる。やり続ける。だからこそ結果が残せている」。活躍が続く33歳に対し、指揮官も賛辞を惜しまなかった。

 ところが飲水タイム明けからは徐々にペースが落ち、相手に主導権を譲り渡して前半のうちに同点とされた。「自信と過信は紙一重。先制してから過信してしまった」。そう断じた永井監督は「マイボールにするときのサポートのスピード、ボールを回すテンポ、いつものわれわれの目指しているものからするとひとつ余分で、ひとつ判断スピードが遅かった。守備では走られた選手に責任を持ってついていくところでも過信があったと反省している」と悔やんだ。

 後半も劣勢はそのまま。勝負の縦パスがことごとく通らず、アバウトなセカンドボールを拾えず、ボールホルダーにプレスに行けず……という内容でさらに3失点を重ねた。終盤は交代選手を使って攻勢を仕掛けるも、反撃はFW山下諒也の1点のみ。「われわれのサッカーをしたのは立ち上がりの10分、最後の10分の20分間だけ」という結末に終わった。

 次節は首位の新潟戦。永井監督は「自分の中では修正が必要なのは、ボールを持てなかったこと」と修正を誓う。「今日は本当にサッカーをしたのは前半10分と最後の10分。守備に回る時間が長ければ長いほど、勝ち点3を取る確率が低くなる。そのあたり、もう一度自分たちでボールを持つ、ゲームを支配する、悪い失い方をしないというところをやっていきたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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