[3.21 J1リーグ第6節 浦和 0-5 川崎F 埼玉]

　美しく豪快なゴールだった。試合後に自身の得点について問われた川崎フロンターレFWレアンドロ・ダミアンは、白い歯を見せた。

　前半の終盤までは一進一退の攻防が続いた。「難しいゲームになり、なかなか自分たちのプレーができなかった」。しかし、前半42分にFW小林悠の得点で先制し、「もっとアグレッシブに行こうとした」という後半はゴールラッシュを披露。口火を切ったのがL・ダミアンだった。

　後半4分、相手の縦パスをカットしたDFジェジエウからMF田中碧とつないだボールが、右サイドの小林へ。アーリークロスに反応したのがL・ダミアンだ。DF岩波拓也を背負いながらも、胸トラップでボールを浮かすと、右足のバイシクルで叩き込んでチーム2点目を記録した。

「ユウが素晴らしいセンタリングを供給してくれた。前に出ようとしたけど、ボールが少し後ろにいったので、バイシクルで打とうと思った。小さい頃からバイシクルシュートをずっとやってきたから、うまくできたと思うよ」。自身のスーパーゴールに笑顔を見せた。

(取材・文　折戸岳彦)

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