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1年4か月ぶり代表復帰で南野、大迫らと初共演へ…古橋亨梧「楽しみしかない」

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オンラインで取材に応じるMF古橋亨梧

 日本代表に初招集された2019年11月以来の代表復帰を果たしたMF古橋亨梧(神戸)は合宿初日となった22日、オンラインで取材に応じ、「呼んでもらえてうれしいし、早くプレーしたくてワクワクしている」と意欲的に語った。

 A代表初招集となった19年11月19日のベネズエラ戦(●1-4)は0-4の後半開始から途中出場し、A代表デビュー。裏への飛び出しなど持ち味を発揮し、チャンスに顔を出すシーンもあったが、得点に絡むことはできなかった。「チャンスがあった中で悔しい思いをしたので、もう一度呼んでもらって、結果を残したい気持ちが強かった」。19年は31試合10得点、昨年は30試合12得点。所属クラブで着実に結果を残し、今季もここまで6試合で3ゴールと好調を維持している。

「今年もまだまだ(シュートを)外している回数が多くて、チームに迷惑をかけることもあったけど、チャンスはつくれている。そこが今の自分の強みなので、確実に決められるようにしたい」。代表デビューから約1年4か月。昨年は新型コロナウイルスの影響でほとんどの代表活動が中止となり、欧州組のみで10月と11月に活動をしただけだった。

 それでも「モチベーション高く、いつでも呼んでもらえる準備はしていた」という。「結果を残すことで、もう一度呼んでもらえる確信はあった。一つひとつ決めながら、自分のモチベーションを下げずに、チームのために走りながらやっていた」。昨季終盤にはカタールで集中開催されたACLで4強まで進出。国際舞台の経験も積み、「アジアの選手がタイトにボールを奪いに来る中、かわすことだったり、守備でも自分のところで相手を自由にさせないことを意識していた。そこはACLを経験して少し伸びたかなと思う」と実感している。

「余裕もできたし、逆に泥臭いゴールを決めることも証明できていると思う。一つずつ丁寧に大切にしていかないといけない」。代表デビュー当時からの成長を示す最初の舞台は25日の韓国戦(日産ス)だ。「タイトにアグレッシブに来るチームだと思う。プレッシャーをかわしながら、試合に出たら結果を求めていきたい」と意気込んだ。

 今回は興国高(大阪)で同学年だったMF南野拓実(サウサンプトン)とA代表で初めてチームメイトになった。高校時代、南野はC大阪の下部組織に所属していたこともあり、「クラスが違ったので、一緒の時間に体育をしたり、学校の行事で会うぐらいで、話したことはあまりなかった」という。この日、宿舎で顔を合わせ、「挨拶、久しぶりぐらい。これから話していければ。海外で活躍しているので、海外のことだったりプレーのことだったり、いろいろ話をしたい」と積極的にコミュニケーションを取っていくつもりだ。

 前回の招集時は直前のW杯アジア2次予選・キルギス戦(○2-0)後に南野ら海外組の半数以上がチームを離脱。古橋ら国内組が途中合流してベネズエラ戦に臨んだ。南野以外の攻撃陣でもFW大迫勇也、MF伊東純也、MF鎌田大地らとは初共演になるだけに、「南野選手だけでなく、他の選手とやるのも楽しみ。その中で自分がどこまでやれるのか、自分の良さをどこまで出せるのか楽しみしかない」と目を輝かせた。

(取材・文 西山紘平)
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