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E-1選手権のリベンジ誓うDF佐々木翔、韓国戦へ「いつになく気合が入る」

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オンライン取材に応じるDF佐々木翔

 東京五輪世代を多く含む国内組のみの編成で臨んだ19年12月のE-1選手権(韓国)は最終戦で韓国に0-1で敗れ、最大のライバルにタイトルを持っていかれた。この大会でキャプテンを務めたDF佐々木翔(広島)はこのとき以来、約1年3か月ぶりにA代表に招集され、一段階上の気構えを見せた。

「(韓国とは)非常に多くの歴史的なこともあるが、個人としては前回、タイトルの懸かった試合で負けている。リベンジするチャンスがあるのは非常にうれしい。いつになく気合が入る」。勝利への並々ならぬ意欲を前面に出した。

 対人の強さとリーダーシップを武器にJリーグで安定したプレーを見せたことが、今回の選出につながった。今回がA代表初招集となったMF川辺駿(広島)は「広島で一緒にプレーしていて、Jリーグの中で一番強いというのではないかというくらい対人とヘディングが強い。僕は広島では『背中についていく』という感じでプレーしている」と頼もしげな目で見つめる。

 評価ポイントがそこにあるのは佐々木自身も自覚していること。「僕の良さは守備のところ、人に負けないところ。それを出せなければ僕が選ばれている価値は失われる。自分の良さを出して結果に貢献したい」と目を輝かせた。

 ぶつかる相手が韓国というのも気持ちを高ぶらせている。19年12月のE-1選手権では、コンパクトに守る日本に対し、韓国はロングボールで応戦。球際のバトルで押された日本は、セカンドボール争いでも劣勢になり、0-1で敗れた。

「一歩の寄せのところや球際はみんなに要求していかないといけない。戦うところがもっと強くあっても良い。必ず倒したい」と力を込めて言う。

 今回の韓国戦は、30日に控えるW杯アジア2次予選・モンゴル戦(フクアリ)のメンバー選定やA代表に定着していくためのテストという位置づけにもなる。「Jリーグでアピールしているだけでは意味がない。この代表でいかに良さを出せるか」。過去に出場した9試合以上のパフォーマンスを残すことを誓った。

(取材・文 矢内由美子)
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